名大発ベンチャーQuastellaが栄誉のCNBベンチャー大賞を受賞

名古屋大学発ベンチャーQuastellaが最優秀賞受賞

名古屋大学から誕生したベンチャー企業、株式会社Quastellaが、2024年11月26日に行われた「CNBベンチャー大賞 2024」において、CNB ベンチャー大賞の最優秀賞を見事に受賞しました。この受賞は、同社が細胞培養分野における革新技術で注目を集めていることを象徴するものであり、代表取締役CEOの竹本悠人氏がその功績を背負う形で賞を受け取った様子が報じられています。

Cytometaによる品質評価の革命

細胞培養は、再生医療や培養肉といった新たな産業の基礎をなす重要な技術ですが、これまでの現場では主観的な品質評価が数多くの課題を抱えていました。具体的には顕微鏡による観察が、その品質評価の基準となっており、これによって評価の精度や効率性が欠けている状態でした。

Quastellaは、その問題を解決すべくデータ駆動型の品質管理システム「Cytometa」を開発しました。Cytometaは、細胞画像の整理から解析、改善を一貫して行えるプロセスを提供します。その独自の「細胞画像解析技術」により、従来の属人的な評価方法から、データに基づく定量的な品質評価へと進化しています。すでに多くの細胞加工施設や再生医療企業、培養基材メーカーなどに導入が進んでおり、業界内での期待も高まっています。

Quastellaの目指す未来

Quastellaの企業使命は「Make it Alive!」、すなわち「世界を生き生きさせよう」というものです。この理念のもと、同社は細胞を活用し、科学や産業、さらには地球全体の未来を活性化させることを目指しています。AIや先端データサイエンスを駆使し、細胞を用いた様々な新しい挑戦を支援することで、より身近に細胞を感じることのできる社会の実現を目指しています。