新たなAIワークフローの実現
リーガルテック株式会社がこのたび、電子材料メーカー向けに革新的な「AI調査前整理ワークフロー」の提供を開始しました。対象は、研究開発や知的財産部門で、具体的には封止材や導電材料、絶縁材料などの開発業務です。多様な材料の開発において、調査業務の最初に行われる情報整理が非常に重要ですが、これまでこの分野には多くの課題が存在していました。
なぜ「AI調査前整理ワークフロー」が必要なのか?
電子材料の開発には、さまざまな材料カテゴリ(封止材、導電性ペースト、絶縁フィルムなど)とそれぞれ異なる配合設計や評価プロセスが求められます。しかし、これらの情報は複数のシステムや個人フォルダに分散しており、過去のデータを一元的に参照することが困難な状況が続いています。特に、同じ材料でも異なる名称(化学名、商品名、略称など)が使われるため、検索漏れがこれまでの課題でした。たとえば、エポキシ系封止材の場合、異なる表記が混在し、調査の精度が低下していました。
AIワークフローが解決する具体的な課題
この新しいワークフローでは、主に次のような作業が自動化され、手間を大幅に削減します。
- - 配合抽出:どの組成が評価対象かを明確にし、過去の実施例や比較例から必要な配合を抽出。
- - 条件整理:硬化条件や試験条件を統一フォーマットで整理。
- - 呼称整理:様々な名称を一貫して整理し、用語の統一を図ります。
- - 評価項目整理:必要な評価項目(耐熱性、誘電特性など)を整理し、比較分析を容易にします。
また、先行技術調査やFTO調査のための検索語生成、他社特許や競合技術との比較整理も行われ、調査前準備の質を向上させます。これにより、自社の材料や技術の特徴を全体像で把握できるようになります。
利用シーンの具体例
このワークフローは、先行技術調査のための情報整理やFTO調査前の構成要素を整理するのに特に役立ちます。特に、材料変更や配合変更時の権利確認準備の際に、その効果を発揮します。さらに、研究テーマの引き継ぎや過去案件の参照、競合技術分析など、さまざまなシーンで活用されることが期待されます。
IPGeniusとの連携による強化
本ワークフローは、リーガルテック社が提供するAIデータプラットフォーム「IPGenius」を基盤に運用されます。IPGeniusは、企業内の特許書類や研究ノート、実験データを一元的に検索・参照できる環境を提供し、業務プロンプトの標準化を支援します。この仕組みを導入することで、調査前整理の属人化を防ぎ、均質化が進むと考えられています。
未来に向けた展望
今後、リーガルテック社は材料、化学、食品、電子材料、ヘルスケアなど、さまざまな分野に特化したAI活用ワークフローとナレッジテンプレートを拡充する方針です。各種業界が抱える実務課題に対処し、企業の知財や研究開発業務の効率化を推進していくとしています。
このように、「AI調査前整理ワークフロー」により、電子材料メーカーの研究開発業務が大きく変わりつつあります。今後も、こうした取り組みが業界全体に貢献することを期待しましょう。
会社概要
- - 会社名:リーガルテック株式会社
- - 設立:2021年3月
- - 資本金:3億7,900万円
- - 代表取締役社長:平井 智之
- - 所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
- - 事業概要:特許AIエージェントやAIプラットフォームの開発・提供