国交省NETISに認定されたAR締固め管理システムの可能性とは

株式会社イクシスが開発したAR締固め管理システム

株式会社イクシス（本社：神奈川県川崎市）は、最近発表したAR締固め管理システムが、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にて最高位「VE評価」に認定されたと報じています。このシステムは、コンクリート締固めの現場での作業効率や品質向上を可能にする革新的な技術です。

AR締固め管理システムの特長

AR締固め管理システムは、これまでの作業の経験や職人の勘に頼っていた締固め作業をAR技術を使って視覚化し、均質化を図ることを目的としています。このシステムは、打設したコンクリートの表面にバイブレータの挿入位置や締固め時間を色分けして表示し、作業者に明確な指示を提供します。これは、打設時のヒューマンエラーを減少させ、全体の作業品質を向上させるための重要な要素です。

VE評価の取得

「VE評価」とは、国土交通省が新技術を評価する際に、技術の有効性が認められた場合に与えられるもので、この評価を得るには多くの現場からのフィードバックが必要です。AR締固め管理システムは、施工現場での効果が高く評価されており、これにより施工者や発注者が技術の活用機会を増やすことが期待されています。

NETISとは何か

NETISは、新技術の活用を促進するために国土交通省が設けたデータベースです。登録された技術は工事の効率化を図る目的で利用が推奨され、公共工事などで活用されると、工事成績評定の加点対象となることがあります。

技術活用のメリット

AR締固め管理システムの導入により、作業の効率が向上し、コスト削減や工期短縮が期待されます。特に、工事現場においては、熟練度に依存せず均質な作業が実現できるため、品質管理が非常にしやすくなります。

施工者の負担軽減

このシステムは、現場での作業員の負担を軽減するためにも設計されています。ARで視覚化することで、施工場所や締固めの必要な場所を明示化し、作業者同士のリアルタイムな情報共有が可能です。さらに、締固め状況を記録する機能がついており、これが客観的なデータとして活用されることで、品質管理の実績が示せるようになります。

産業インフラへの貢献

イクシスはこの技術を通じて、社会のインフラに関わる課題を解決し、新たな価値を提供することを目指しています。「ロボット×テクノロジーで社会を守る」というビジョンのもと、AR締固め管理システムはその一環として位置づけられています。

まとめ

AR締固め管理システムは、国土交通省のNETISに登録された新技術であり、VE評価を獲得したことは技術の有効性を示す重要な証拠です。このシステムの導入により、施工現場の工事効率や品質が向上することが期待されています。また、今後も新たな技術の開発に取り組むことで、社会全体のDXを進めていくことでしょう。

詳しくは、AR締固め管理システム特設サイトをご覧ください。