地域の健康情報を一元管理!都農町のPHR基盤「ヘルスケアパスポート」
「ヘルスケアパスポート」で健康管理を一新!
宮崎県都農町で、TIS株式会社は新たなPHR(パーソナルヘルスレコード)基盤サービス「ヘルスケアパスポート」を展開し、地域住民の健康・医療情報の管理を促進しています。このサービスは、住民が自分の健康情報を管理し、医療従事者や家族と安全に共有できる仕組みを提供し、個々の健康づくりの支援を目指しています。
背景と導入の経緯
2020年の新型コロナウイルスの影響により、多くの地域がデジタル化の必要性を痛感しました。都農町でもその例外ではなく、産業や教育、また人と人とのつながりにまで、様々な影響が及びました。そこで、町全体を挙げてのデジタル化推進が始まり、「デジタル・フレンドリー宣言」が掲げられます。これにより、光回線の整備やタブレットの無償貸与、IT講習会の実施など、デジタル環境を整えていきました。
ヘルスケアパスポートの選定理由
都農町は、2023年度に健康づくりや介護支援を強化するために様々なITサービスを検討。TISの「ヘルスケアパスポート」が選定された理由には、データの連続性、セキュリティの厳密な管理、他の行政サービスとの連携可能性といった要素がありました。これにより、住民は新生児期から高齢期までの健康情報を自己管理できるようになります。
サービスの展開と今後の目標
「ヘルスケアパスポート」の導入には2段階のプランが設定されています。第一段階は2023年度にマイナポータルとの連携による健康情報の閲覧をスタートします。この連携により、過去数年の情報だけでなく、生涯にわたる健康データへのアクセスが可能となります。
さらに、第二段階では、町の基幹病院や薬局、健康管理センターなどと連携し、町民が取得できる健康情報の幅を広げる予定です。これにより、医療機関や行政との情報共有が進み、具体的な健康アドバイスが提供できる環境が整います。
町の施策と住民の声
都農町では、健診や減量を達成した住民に対して電子地域通貨「つのコイン」を提供するインセンティブ施策を実施しており、これが「ヘルスケアパスポート」への関心を高める一助となっています。市民からは「自分の健康を自分で守る」という意識の高まりが期待され、多くの住民がこの試みに参加することが見込まれます。
地域における持続可能な発展
今後、都農町はこの取り組みを通じて、地域の健康維持や医療の質向上を図るとともに、持続可能な地域社会の実現を目指していきます。
「ヘルスケアパスポート」は、単なる健康情報管理にとどまらず、地域全体で健康を支える新しいネットワークを構築するのです。
まとめ
「ヘルスケアパスポート」の展開は地域における健康管理の新たな形を示すものであり、今後の全国的なPHR基盤への発展にも寄与することが期待されています。TIS株式会社が提供するこのサービスの普及が、都農町の生活者の「幸福度」を高め、より良い社会を形作る多くの要素となることを願っています。
会社情報
- 会社名
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TIS株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
- 電話番号
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050-1702-4071