2025年が国際協同組合年となる中、生活協同組合パルシステム東京が、2月8日(土)の午後にスリランカ料理を楽しむイベントを開催します。本イベントは、スリランカ出身の難民申請者たちが安全に暮らせない祖国を離れ、日本で新しい生活を模索している現状を参加者に伝える機会となります。
この日の料理を担当するのは、国内で難民申請中のスリランカ出身のシェフです。シェフは、南インドに隣接するスリランカの特有なスパイスを使い、魅力的な郷土料理を提供します。料理メニューは当日のお楽しみですが、シェフによる料理の調理法やその背景についての解説も行われる予定です。さらに、他国の料理を紹介するために、手作りの焼き菓子も販売されます。これにより、参加者は食を通じてスリランカ文化や、他国の人々の暮らしについて深く理解することができるでしょう。
イベントの中では、一般社団法人反貧困ネットワークの加藤美和さんが、日本における難民たちの厳しい現状について講演を行います。加藤さんは、特に就労が難しく医療支援も受けづらい状況にある外国籍の方々への生活相談や居住支援を行っています。彼女の話を通じて、在留資格を持たない子どもたちへの支援についても触れられる予定です。
反貧困ネットワークは、様々な国籍の難民や生活困窮者の支援を目的に、2007年に設立されました。この団体は、国籍や在留資格に関わらず日本で困難な状況にある人たちをサポートすることを目的としています。参加者は、異なる背景を持つ人たちと接し、彼らの生活や文化に触れることで、相互理解を深めることが期待されています。
イベントの詳細情報は以下の通りです。
- - 日時:2025年2月8日(土曜日)12時から14時(11時45分開場)
- - 会場:パルシステム東京新宿本部 2階会議室(東京都新宿区大久保2-2-6)
- - アクセス:都営大江戸線・副都心線「東新宿駅」B3出口から徒歩3分、JR「新大久保駅」から徒歩10分
- - 対象:中学生以上
- - 定員:20人
- - 参加費:1,000円
参加申し込みは2025年1月31日(金曜日)12時まで受け付けており、パルシステム東京の公式ウェブサイトで詳細や申込方法を確認できます。イベントを通じて、参加者は食を楽しむだけでなく、難民支援や多文化共生について考える貴重な機会を持つことができるでしょう。
私たち一人一人が、異なる価値観を持つ人々を理解し、包摂的な社会を築いていくことが求められる時代です。食を介した交流が、そんな社会の実現へとつながっていくことを願います。