千葉県鋸山の魅力をVR体験！デジタル時代の新しい観光スタイル

千葉県鋸山（のこぎりやま）のVR体験イベント開催

千葉県富津市に位置する鋸山は、自然の美しさと歴史的な文化遺産が共存する場所として知られています。このたび、鋸山をテーマにした最新のVR体験イベントが開催されることになりました。このイベントは、訪日外国人が選ぶディープなスポットランキングで全国第2位に選ばれた同地の魅力をより多くの人々に知ってもらおうとする試みです。2021年7月に日本遺産候補地域に認定された鋸山は、2024年に行われる文化庁の評価での日本遺産認定を目指しています。

鋸山の魅力

鋸山は、壮大な自然景観を形成する断崖絶壁があり、「地獄のぞき」や「ラピュタの壁」など、眺望を楽しむための名勝地としても知られています。また、江戸時代から続く房州石の採石が行われていた跡地には、石切り場や車力道が残されています。こうした産業遺産は、鋸山がどのように地域と関わってきたかを物語る貴重な証拠です。

鋸山にある日本寺には、日本一の大仏が鎮座しています。その名も「薬師瑠璃光如来」で、高さは31.5メートル、鎌倉の大仏の約2倍の大きさを誇ります。さらに、世界一の数を持つ羅漢像「千五百羅漢」や、山の岩を削って作られた100尺（30.3メートル）の大きな像「百尺観音」もあり、観光客に感動を与えています。

VR体験イベントの内容

このVR体験イベントは、鋸山の魅力再発見をテーマに、幅広い層に参加してもらうことを目的としています。さらに、地元住民や千葉県民の日本遺産認定に対する意気盛んな気持ちを醸成するための機会ともなっています。

イベントでは、最新のVR技術を使って、まるで実際に鋸山を登っているかのような感覚を楽しむことができます。参加者は、360度の映像を通じて鋸山の迫力ある風景を体験でき、現実では味わえない新しい感覚を得ることができます。

イベントは2部構成になっており、第一部では「のこぎり山の魅力と可能性」というテーマでミニ講演会が行われます。講演者は金谷ストーンコミュニティー代表の鈴木裕士氏で、定員は20名先着となっています。第二部では、1回約15分のVRバーチャルツアーを実施。事前にWEB予約が必要です。

常設展示としては、鋸山資料館の資料を特別展示し、房州石に関する歴史や文化を展示します。これにより、鋸山が持つ歴史的な魅力をより身近に感じることができるでしょう。参加者は、自らの目で鋸山の素晴らしさを再発見し、最新のデジタル技術を体験することができる貴重な機会となっています。