開発途上国の子どもたちを守るために
近年、薬物乱用の問題が日本国内でも深刻化しています。特に若者たちが麻薬や市販薬を乱用するケースが増えていますが、この状況は開発途上国においても同様です。公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター(以下、当財団)は、1993年から国連支援募金運動「ダメ。ゼッタイ。」を通じて、薬物乱用防止教育の必要性を訴え続けています。今回、30年間の活動の中で初の試みとして、期間限定のクラウドファンディングにも挑戦することとなりました。
日本の現状とその影響
2023年、日本国内では大麻所持を含む薬物関連の事件が後を絶たず、特に20歳未満の若者の検挙者数が過去最多を記録しました。SNSでは薬物に対する誤解を招く情報が溢れ、若者たちが簡単に薬物を入手できる環境が整っています。地方都市での薬物乱用のニュースも増え、危機感が募るばかりです。
世界的にも、薬物を使用する人口は増加を続けており、現在では推定で年間2億9,200万人が薬物を使用しているとされています。この状況に対処するためには、根本的な教育が早急に求められます。
国際的な支援の必要性
当財団は、経済問題や人権問題が顕在化している開発途上国に対し、国連支援募金を活用して薬物乱用防止教育を推進しています。正確な情報を持たないまま薬物に手を出し、心身を傷つけてしまう若者を無くすための取り組みが、今こそ重要です。
実際の取り組み
エクアドルの高校生アンナさん(17歳)は、当財団のプログラム「Strong Personalities」から大きな影響を受けました。このプログラムは自己肯定感を育て、正しい選択をする力を身につけることを目指しています。彼女は薬物乱用防止活動を卒業プロジェクトとして実践し、132人の同級生たちに向けてメッセージを発信しました。こうした活動が若者たちの未来を大きく変えていくのです。
クラウドファンディングによる支援の呼びかけ
今回のクラウドファンディングは、開発途上国における薬物乱用防止教育を広めるための重要な資金源となります。詳細は、以下のページからご覧いただき、ぜひ支援の輪を広げてください。
クラウドファンディングページはこちら。
期間:2025年6月26日~7月19日
主催:公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター
未来に向けて
私たちの次世代を担う子どもたちが健全に育つ社会を実現するために、皆さんの力が必要です。共に薬物乱用のない未来を目指して、活動に参加してみませんか?