日本楽器製造株式会社製初期グランドピアノの再公開
日本楽器製造株式会社が製造した初期グランドピアノの公開が、令和5年5月1日(金曜日)に再開されることが決まりました。このピアノは令和4年10月に港区の指定有形文化財としての地位を得ており、その重要性がますます高まっています。
修理の背景
グランドピアノは、経年劣化が進んでいたため、令和6年度から令和7年度にかけて2年間にわたり専門的な修理が実施されました。これにより、文化財としての価値が維持され、再び多くの人々にその美しい音色と歴史を届けることができるようになります。
修理を担ったのは、ヤマハ株式会社と東京藝術大学大学院の文化財保存学保存修復工芸研究室です。ヤマハは主にクリーニングと木工部材の修理を行い、東京藝術大学は外装のクリーニングや漆・塗装膜の保護処置を担当しました。
グランドピアノの歴史
このグランドピアノは、実は大正天皇の皇后、九条節子さだこの実家から寄贈されたもので、昭和6年に氷川小学校に設置されました。このピアノは明治36年に開催された第五回内国勧業博覧会に出品されたものであり、日本国内で製造されたグランドピアノの中でも最も古い部類に入ります。
2022年10月13日には、港区文化財に指定され、その歴史的価値が認められました。令和5年には氷川小学校の跡地から郷土歴史館へ移動し、改めて一般の人々にもその存在を知ってもらうことができるようになりました。
公開情報
公開場所は、港区立郷土歴史館の2階コミュニケーションルームにて行われます。観覧は無料で、利用可能時間は午前9時から午後5時で、土曜日には午後8時まで延長されています。ただし、毎月第3木曜日と、年末年始(12月29日から1月3日)は休館となりますのでご注意ください。
この初期グランドピアノは、ただの楽器としてだけではなく、日本の音楽文化の歩みを象徴する存在でもあります。古き良き時代の音色を体感できる貴重な機会を是非お見逃しなく。