旭化成エレクトロニクス、CES 2026で画期的なエイジテックとペットテックを披露
旭化成エレクトロニクス株式会社は、2026年1月にアメリカ・ラスベガスで開催されるCES 2026において、エイジテックおよびペットテック分野に特化した新しいセンシング技術を発表します。特に注目すべきは、ミリ波レーダーやエナジーハーベスティング技術を駆使した製品群で、Platinum Panels内のデジタルヘルスセクション(ブース番号54829)で展示される予定です。
エイジテック分野
プライバシー重視の転倒検知ソリューション
世界保健機関(WHO)のデータによれば、転倒は年間68万人以上の命を奪う重大な問題とされています。また、国際的な研究では高齢者の26%が年に一度は転倒を経験しています。このような中、旭化成エレクトロニクスが開発した「AK5816AIM」ミリ波レーダーモジュールを用いた転倒検知ソリューションは、プライバシーを考慮しつつ自宅での見守りを実現します。この技術は、カメラを使用せずに位置や姿勢を高精度に検知し、浴室での転倒を迅速に捉えることが可能です。転倒が発生してから10秒以内にアラートを発信し、介護者に通知します。
バッテリーフリーのスマートおむつ
次に紹介するのは、前回のCESで発表したスマートおむつの進化版です。この新たなソリューションは、尿を電解液として利用し電力を生み出す仕組みで、外部バッテリーなしで排尿を検知・通知する機能を備えています。新たに搭載されたアルゴリズムにより、排尿の「回数」と「量」を正確に把握することが可能で、介護者はより的確に状況を把握できます。
ペットテック分野
動物病院向けのバイタルモニタリング
近年、ペットを飼う世帯の増加に伴い、ペットの健康を守るテクノロジーへの関心が高まっています。旭化成エレクトロニクスでは、動物病院向けにミリ波レーダーを用いたリアルタイムのバイタルモニタリングシステムを提案します。この技術により、術後の犬や猫の健康状態をモニタリングし、異常を検知した際には獣医師に即時通知できます。
スマートペットカラー
さらに、スマートペットカラーは温度センサーを搭載しており、ペットの体温と周囲の環境温度をバッテリーフリーで測定します。このデバイスは、Bluetoothを介して飼い主に通知を行い、ペットの健康管理をサポートします。高温環境や発熱を早期に発見することで、大切なペットの健康を守ることが可能です。
未来を見据えて
旭化成エレクトロニクスは、今後も人々とペットの健康と安全を守るセンシング技術の開発を通じて、プライバシーと利便性を兼ね備えた社会を目指していきます。これらの技術は、日常生活の質を向上させ、様々な場面での安心を提供することが期待されています。
旭化成エレクトロニクスについて
旭化成エレクトロニクス株式会社、略してAKMは、日本を中心に展開する電子部品メーカーで、旭化成グループとしても知られています。AKMは、独自の化合物半導体技術とシリコン半導体技術を用い、高品質な電子部品を提供しています。多様な市場に対応する製品群を展開し、常に革新を追求し続けています。
ミリ波レーダーモジュール「AK5816AIM」について
今回の展示には、AKMの最新ミリ波レーダーモジュール「AK5816AIM」が含まれます。このデバイスは、60GHz帯のミリ波レーダーICとアンテナアレイを一体化したもので、コンパクトな設計ながら高機能を誇ります。市場投入は2026年春を予定しており、迅速な開発を支援するための評価キットも提供予定です。
最後に、詳細な情報や製品については公式ウェブサイトを訪れることをお勧めします。