TOPPANホールディングス、SONOCO社との大型買収を発表
日本のTOPPANホールディングス株式会社は、米国の大手パッケージメーカーであるSONOCO PRODUCTS COMPANYから軟包装事業および熱成形容器事業、通称TFP事業を買収することに合意しました。この動きは、グローバルなサステナブルパッケージ市場への本格的な参入を図るものです。TOPPANは、本事業の取得を契機に、北米・南米でのパッケージ事業の拡大を目指しています。
背景と目的
TOPPANホールディングスは、「Digital & Sustainable Transformation」を中期経営計画の根幹に据え、現在の地球環境問題に配慮した持続可能な製品の提供を強化しています。特に、パッケージ分野では環境対応が求められ、グローバルブランドからもそのニーズが高まっています。このため、TOPPANはフィルム製造からバリア加工、パッケージ製造までの包括的なサプライチェーンを構築しています。
近年の注目すべき成果としては、フィルム製造・バリア加工拠点としてインドに子会社を設立し、チェコにも新たな拠点を設立予定です。また、アメリカやイギリスのパッケージ会社を買収することで、パッケージ製造事業を拡充しています。今回のSONOCO社の買収決定は、市場のニーズに応える重要な一歩となるでしょう。
SONOCO社の概要と事業内容
SONOCOは、南カリフォルニアに本社を置く企業で、コンシューマーパッケージング及び産業用紙パッケージング事業を展開しています。資本金は約7,175千米ドルで、世界的に高い評価を受けています。今回、TOPPANが取得するTFP事業には、SONOCO社が手掛ける軟包装事業や熱成形容器事業が含まれ、これらの資産を活用してサステナブルなパッケージの開発を進める計画です。
事業取得の詳細
今回の買収価格は、約1,800百万米ドル(約2,713億円)を予定しており、この金額にはネット有利子負債の調整額も含まれます。契約締結は2024年12月18日を予定しており、実際の事業取得は2025年の4月から6月にかけて行う見込みです。
今後の展望
TOPPANは、SONOCO社の強力な顧客基盤や製造ノウハウを駆使し、サステナブルパッケージ市場での競争力を高めていく考えです。これにより、全世界でブランドオーナーのニーズにさらに応えられる事業展開が期待されています。今後もTOOPANは持続可能な製品を提供し続け、社会課題の解決に貢献する企業を目指していきます。
この買収により、TOPPANグループは確かな成長軌道を描くことができるでしょう。
参考情報
- - 【TOPPANホールディングス】
- - 【SONOCO PRODUCTS COMPANY】
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