金田涼子×万達集団のコラボレーション
アーティスト金田涼子が、中国の著名な企業グループである万達集団(ワンダグループ)のアートトイブランド「栖境Nestque」とのコラボレーションを発表しました。この発表は、2025年6月に上海で開催されたグループの戦略発表イベントで行われました。
栖境Nestqueとは?
「栖境Nestque」は、アートを日常に取り入れることをコンセプトにした家庭向けのコレクティブルブランドです。このブランドは、アーティストの独自の世界観を立体的に表現し、装飾性と芸術性を融合させたアートトイを展開しています。今回の金田涼子とのコラボレーションにより、物語性と造形性を兼ね備えた新商品が、各限定エディションとしてリリースされる予定です。
発表イベントの様子
戦略発表イベントは、上海の特設会場「油罐芸術中心(TANK Shanghai)」において、多くのメディアやIP業界の関係者が取材に訪れる中で実施されました。金田涼子は現地で登壇し、「私の作品を通じて、自ら創り出したキャラクターが自然や目に見えない現象を表現してきました。今回は「栖境Nestque」のクリエイティブと技術が融合し、多くの人に新しい形で届けられることが非常に貴重な機会です」と語りました。
コラボレーションによる今後の展開
今後、万達集団はアジアや日本におけるプロモーションを本格化させる予定です。HRD ART株式会社は、このコラボレーションのライセンス業務を手掛けており、アート性と商業性のバランスを重視した展開を進めるつもりです。また、今後のスケジュールには、2025年下期の商品の制作や中国国内でのプロモーション展開、2026年からのアジアでの本格的な展開が含まれています。
金田涼子のプロフィール
金田涼子(Ryoko Kaneta)は1991年に茨城県で生まれ、2014年に横浜美術大学を卒業しました。彼女は神や自然現象など、人智を超えた存在をテーマにした作品を数多く制作しており、近年では日本の伝統文化や日常の気配を取り入れた作品が注目されています。特に、彼女の独特のスタイルで描かれる女の子たちは、自然美や不思議な現象を表現し、多くのファンを魅了しています。2024年には、高級時計メーカー「FRANCK MULLER」とのコラボレーションウォッチが発表されるなど、活動の幅を広げています。
HRD ARTの役割
HRD ART株式会社は、2021年に設立され、日本人アーティストの海外展開をサポートする企業です。主に美術館やギャラリーでの作品展示やライセンスの展開、ブランドとのコラボレーションを通じて、アーティストの認知度を高める取り組みを行っています。
ワンダグループについて
万達集団(ワンダグループ)は、中国を代表する複合型企業で、映画、商業施設、ホテル、文化コンテンツなど様々な領域で活動しています。特に映画・エンターテインメント分野においては、大規模な劇場チェーンを持ち、アジア圏でのIP運営力が強みです。「栖境Nestque」の展開は、アートと商業施設、デジタル技術の融合を目指したプロジェクトの一環であり、今後の成功に向けた新たな価値創造に期待が寄せられています。
このようなコラボレーションが、アートに新たな息吹をもたらし、アートの楽しみ方を拡げるきっかけとなることを願っています。