アニメ制作会社FRIGG ENTERPRISEの新たな挑戦
アニメ業界が直面する課題の一つが、高い離職率です。この問題に対して、株式会社FRIGG ENTERPRISEは大胆な改革を行いました。2025年7月から、新しい給与制度を導入し、全社員の給与を月額1万円から10万円の昇給を実現します。この新制度は、作品を創り上げる現場で働くクリエイターたちの生活を安定させ、働く意欲を高めることを目的としています。また、職場の信頼性や透明性を向上させるための重要な一歩となるでしょう。
退職者ゼロの実績
特筆すべきは、FRIGG ENTERPRISEが設立以来退職者ゼロという記録を持っていることです。これは単に給与制度の改善だけではなく、企業文化にも深く関係しています。定期昇給や役職者の昇給額の開示はもちろん、1on1の個人面談を通じて社内での意見交換を促しています。このような取り組みにより、社員同士のコミュニケーションが活性化し、風通しの良い社風が醸成されています。
組織文化の育成
FRIGG ENTERPRISEでは、若手クリエイターを管理業務に登用し、現場と運営の距離を縮める試みを行っています。これは組織の透明性を高めるだけでなく、社員が自分の意見を安心して発言できる環境を作ることにもつながっています。定期的に行われる全体ミーティングでは、制度の運用背景や目的が丁寧に共有されており、社員は経営方針に対する理解を深めています。
女性役員による変革
また、中央省庁での実務経験を持つ女性役員が組織改革を推進しています。彼女の経験と知見を生かし、制作現場と経営のバランスを保ちながら「創り手が長く働ける環境」の構築が着実に進んでいます。これは、クリエイターと経営が対話を通じて成長する新しい文化を育む上でも重要な役割を担っています。
クリエイターの声
実際に働くクリエイターたちの声も聞いてみましょう。20代のアニメーターは、「個人面談などを通じて自分の意見がしっかりと受け止められているため、安心して業務に集中できています」と語ります。また、30代のディレクターは、「給与面での透明性が高まり、組織全体に対する信頼感が増しています」と述べています。このように、FRIGG ENTERPRISEではクリエイターたちがキャリア形成をしっかりとできる環境が整っています。
組織モデルの今後の展望
今後、FRIGG ENTERPRISEは「辞めたくない制作会社」として、引き続き制度改革や環境整備を進める方針です。制作環境の改善とクリエイターの働きがいの両立を目指して、今後の展開が非常に楽しみです。
会社概要
- - 会社名: 株式会社FRIGG ENTERPRISE
- - 所在地: 東京都新宿区市谷砂土原町2丁目7-19 田中保全ビル
- - 代表者: 長戸 和也
- - 事業内容: アニメーション制作、映像企画・演出、プロモーションコンテンツ制作
- - URL: FRIGG ENTERPRISE