静岡県知事がeve autonomyを訪問
2024年11月18日、静岡県の鈴木康友知事が磐田市にある株式会社eve autonomyを訪れました。この訪問は、毎年行われる「移動知事室」の一環として、県政運営をより良くするための視察として実施されました。
今回の訪問は、eve autonomyが2024年8月に竜洋オフィスのショールーム化を発表したことがきっかけとなっています。知事は、社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業としてのeve autonomyに期待を寄せているとのことです。
当日は、竜洋ショールームで事業の概要と、労働力不足という社会課題に対する同社の取り組みが紹介されました。また、屋外対応型の無人搬送システム「eve auto」の車両がデモンストレーションされ、鈴木知事はその動きを見学しました。
自動搬送業務を無人で可能にするeve autoは、特に工場や物流施設向けに設計されています。鈴木知事はデモンストレーションを通じて、実際に無人かつガイドレスで動く車両の様子を目の当たりにし、事業に対する強い興味を示しました。彼は、「さらなる量産が進むことでコストダウンが実現できるのでしょうか?」や「牽引している台車などがサービスの要となりますね」と、現場に寄り添った意見や質問をしていました。
この視察により、テクノロジーを活用した社会課題への解決策が静岡県政に活かされることが期待されています。鈴木知事のフィードバックは、今後の省庁にも影響を与えると見込まれ、さらに静岡県での企業間連携を促進する効果が期待されています。
eve autoサービスの特徴
eve autonomyは「今日から自動化」をスローガンに、自動運転技術を駆使した無人搬送システム「eve auto」を提供しています。このシステムは、事前の設備工事を必要とせず、様々な外部環境や天候条件に対応した搬送を実現することが可能です。
例えば、温度変化や段差、坂道など、屋外の厳しい条件を考慮した設計がなされています。eve autoは自動運転レベル4での運用を実現しており、全国での利用実績があり、特に製造業や物流業、石油化学プラントなどの職場での採用が進んでいます。具体的には、40拠点以上で導入され、約50台の運用が行われているとのことです。
主要スペック
- - 製品名: eve auto (イブ・オート) FG-01
- - 寸法/重量: 全長2,275mm × 全幅1,105mm × 全高1,885mm、重量483kg
- - 最大牽引重量/積載重量: 1,500kg/300kg
- - 駆動方式/バッテリー: DCモーター、リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能)
- - 最高走行速度: 手動運転時19km/h、自動運転時10km/h
- - 安全機能: レーザーセンサー、バンパーセンサー、緊急停止スイッチ
- - 自動運転機能: 自動運転レベル4(自律移動、障害物検出による一時停止など)
このように、eve autonomyが提供するシステムは、業界のニーズに応え、新しいワークスタイルを実現するための強力なツールとなるでしょう。鈴木知事の視察がきっかけとなり、今後、静岡県内でのテクノロジー活用が一層進展することに期待が寄せられています。