革新的な医療とアートのコラボレーション
社会医療法人愛仁会千船病院が、大成建設株式会社と早稲田大学の田中智之研究室と連携し、次世代医療施設の設計手法を探求する「次世代医療研究会」を立ち上げました。医療従事者や患者、地域住民が健康で幸せに過ごせる環境作りを目指す本プロジェクトは、医療の枠を超えた新たなアプローチが注目されています。
一歩先行く医療環境の構築
この研究会は、特に院内環境の改善を目指しており、2025年9月17日には、研究メンバーによるワークショップを開催しました。ここでは、日常的な移動に楽しさや発見を加えるためのアイデアとして、階段の利用を促す「階段アート」を導入することが決定しました。
この取り組みは、通院中の患者や地域住民が医院に訪れる際に、医療の堅いイメージを和らげ、明るい雰囲気を作り出すことを目的としています。
地域アートイベント「みてアート」への参加
続いて、2025年11月1日には西淀川区で行われた地域アートイベント「みてアート」に参加しました。このイベントでは、地域の皆さまと一緒に絵の具を使って海洋生物をテーマにしたアート作品を制作し、その中に11種類の大型生き物と足型のデザインが施されました。
完成した作品は、千船病院の院内階段に「階段アート」として実装され、地域の創造性と参加の象徴ともなっています。特に注目されるのは、当院広報誌「虹くじら」をイメージした、ひときわ大きなクジラのデザインです。
明るい気分になる階段デザイン
階段アートは、単に装飾的な役割だけでなく、患者や訪問者が明るい気持ちになれるような仕掛けが施されています。ワークショップでの意見を取り入れて、階段を上がることで答えがわかる仕組みや、踊り場には動物の大きさを実感できる体験を提供しています。
例えば、階段を上る途中で誰の足跡かを予想し、踊り場に着くと等身大の動物が表示される仕組みです。このような取り組みが、医療施設を単なる治療の場にとどめず、地域とのつながりや心身の健康を支える空間へと進化させています。
今後も次世代医療研究会は、実証を重ねながらより良い医療環境の創出に向けた研究を続けていく予定です。地域と共に歩む医療の未来が、ここから創造されようとしています。