ポケモンGO、メディア露出で都知事選・イチローを圧倒！社会現象を分析

2016年夏、日本中を熱狂の渦に巻き込んだスマホゲーム「ポケモンGO」。その人気は、メディア露出において東京都知事選や、当時日米通算4257安打を達成したイチロー選手をも凌駕するほどでした。本稿では、ポケモンGOのWEBニュース報道数とTwitterのツイート数を分析し、その社会現象的成功の要因を探ります。

WEBニュース報道数の推移

海外でのリリース開始から、日本国内でのリリースにかけて、ポケモンGO関連のWEBニュース報道数は増加の一途を辿りました。オーストラリアとニュージーランドでのリリース後、日本国内リリース前日には約1000記事／日に達し、日本国内リリース当日には5273記事と、前日の約2倍に増加しました。その後は減少傾向にありますが、事件・事故や企業とのコラボレーションなどを契機に、報道数は再び増加するなど、その注目度の高さが伺えます。

Twitterでの爆発的な人気

Twitterでの盛り上がりはさらに顕著でした。日本国内リリース当日は、前日比約9.6倍となる419万件ものツイートが記録されました。翌日は約半減しましたが、それでも50万件／日以上のツイートが継続的に投稿され、社会現象としてのインパクトの大きさが分かります。

ポケモンGOと他の話題との比較

東京都知事選と比較すると、ポケモンGOはWEBニュース報道で約1.3倍、Twitterでは約9.3倍もの露出がありました。最大値で比較すると、その差はさらに広がり、WEBニュースで約2.3倍、Twitterでは約28.3倍にも上りました。

イチロー選手と比較した場合も、ポケモンGOの圧倒的な人気が際立ちます。WEBニュース報道で約2.5倍、Twitterでは約46.7倍もの露出がありました。最大値比較では、WEBニュースで約2.1倍、Twitterでは約139倍もの差が確認されました。

ポケモンGOの爆発的人気の要因

では、なぜポケモンGOはこれほどの社会現象となったのでしょうか？その要因として、以下の4点が考えられます。

1. 位置情報ゲームという斬新さ: 従来のゲームとは異なる位置情報ゲームという斬新なゲーム性により、多くのユーザーを惹きつけました。
2. 国民的アニメとの親和性: ポケモンは、長年にわたって愛されてきた国民的アニメ作品です。その人気と認知度の高さが、ゲームの成功に大きく貢献しました。
3. 現実世界との融合: 現実世界と仮想世界が融合するAR技術の活用により、ユーザーは現実世界を舞台にポケモンを探し、捕獲する新しい体験を楽しむことができました。
4. ソーシャルメディア効果: Twitterなどのソーシャルメディアを通じて、ユーザー同士の情報交換や盛り上がりが促進され、口コミ効果によって人気が爆発的に拡大しました。