AIと超音波を活用した新技術「SONIFLO」で収率向上を実現

フロイント産業株式会社が発表した新製品「SONIFLO」は、AIと超音波を組み合わせた革新的な技術を用いて、粉体の付着を抑制し、流動性を大幅に向上させることを目指しています。この装置は、既存の設備に簡単に取り付けることができ、製造現場での作業効率や安全性の向上に寄与します。

「SONIFLO」は、AIを利用したフィードバック制御によって、装置内部に与えられる超音波振動の最適化を実現します。これにより、粉体の付着を軽減し、混合の均一性が高まるだけでなく、収率アップにも繋がります。特に、医薬品や食品などの製造においては、粉体の取り扱いが重要なため、その効果が期待されています。

主な特長

本製品の特筆すべき点は、特許を取得したエネルギーロスの最小化技術です。これにより、製品の回収率向上はもちろん、造粒物のシャープな粒度分布が得られ、これまでの作業プロセスが大きく改善されます。

- 作業者の負担軽減: 従来の手法、例えばハンマリングや洗浄作業の軽減が期待されます。これにより、作業者の安全性が向上し、作業環境が改善されるでしょう。
- 自動化の可能性: 本装置は無人製造の実現やコンテインメント設備への活用が考えられており、未来の生産ラインにおいて重要な役割を果たす可能性があります。

実験結果

実際の使用例として、FLO-30という装置での実験が実施されました。この実験では、D-マンニトールという原料を使用し、超音波を3箇所で発振させた結果、収率が従来比で17％向上しました。この結果からも、SONIFLOのシステムが実際に効果をもたらすことが証明されています。もちろん、効果は原料や作業の条件によって異なることに注意が必要です。

製品導入について

SONIFLOの導入に関しては、目的や設置数、設置箇所ごとに異なる価格が設定されているため、詳細については直接お問い合わせいただくことが推奨されます。

展示会出展

「SONIFLO」は、2025年7月に東京ビッグサイトで開催される『第27回インターフェックスジャパン』にも出展予定です。この機会に実際のデモンストレーションを通じて、その性能や特徴を確認することができるでしょう。

会社概要

フロイント産業株式会社は、東京都新宿区に位置しており、1964年に設立されました。医薬品や食品業界向けの造粒装置やプラントエンジニアリングなどを手がけ、多様なニーズに対応しています。詳細な製品情報や会社情報は、公式ウェブサイトで確認できます。

本記事が、新たな技術「SONIFLO」の理解を深める手助けとなれば幸いです。この革新的なソリューションが、今後の製造業においてどのような変革をもたらすか、大いに期待が寄せられています。