今回、パーソルキャリアが運営する匿名相談サービス「JobQ Town」が行った調査の結果に焦点を当てます。この調査は2025年4月7日から30日の間に、全国の20代から50代の社会人を対象に実施されました。総投稿数は187件で、得られたデータをもとに社会人が考える「叱られる経験」や「謝る際の弁解」、「髪型に関するセクハラ」の意識について掘り下げてみます。
叱られる経験の必要性
調査結果によると、68%の社会人が職場での叱責を「必要」と考えており、その理由は賛否両論です。特に20代においては100%が叱られる経験が必要であると答えています。一方、30代ではこの割合が50%に減少し、年代別に見ると様々な意見が散見されました。
必要性を主張する意見には、多くの人が「叱られた経験が成長につながる」とか「上司との対面コミュニケーションが減っているため、叱られることが貴重な機会」と考えているようです。また、リモートワークでの仕事が通常化される中、直接的なフィードバックが減少している事も影響しているとみられます。他方、「叱ることには注意が必要」と考える人々の中には、最近の職場でのパワハラ問題に懸念を抱く意見も存在しました。批判的な意見は、「納得感がなければ叱られても響かない」というものが中心でした。
謝る際の弁解の必要性
次に、社会人の80%が謝罪時の弁解を「必要」と考えていることがわかりました。年代別では、特に40代が85.7%と高い数字を示しました。このデータからも、上司や管理職の世代が弁解を求める傾向があることが見て取れます。若い世代の30代では、弁解は不要だとする意見が目立ったことから、世代間での意見の不一致が浮き彫りになりました。
意見を分けた理由には、詳細な事情を説明することで誤解が生まれないようにすることが重要という声もあり、「謝るだけではなく、今後の改善策を説明することが必要」と考える人が多い一方、軽率な言い訳が逆効果を招くこともあるため注意が必要だという意見も寄せられました。
髪型とセクハラについて
髪型の話題がセクハラになるかどうかについては、実に77%が「セクハラではない」と考えている結果となりました。しかし、セクハラの線引きについては依然として多くの人が悩んでおり、特に受け手の判断によるという意見が強かったです。髪型を褒めることもコミュニケーションの一環であっても、言う時の言葉選びには注意が必要だという意見も多く見られました。
全体を通じて、社会人の間には多くの摩擦や意見の分かれ方が見受けられました。今回の調査結果は、職場でのふれあいや、世代によって変化する意見の重要さを改めて印象付けています。もちろん、これらの意見は一つの参考として捉えるべきですが、特にコロナ世代にとって、これからの働き方やコミュニケーションにとって無視できないテーマであることは間違いありません。