Micro加工技術コンテストが始まる!
2025年3月から11月にかけて、一般社団法人微細加工工業会が主催する「Expert Bisai Creatorsコンテスト」が開催されます。このコンテストは、学生や若手技術者が自らのモノづくり技術を駆使し、創造性豊かな作品を発表する場となることを目指しています。特に、微細加工技術の重要性が高まる中、未来の技術者の育成が求められています。このコンテストによって、微細加工技術の新しい可能性が広がることが期待されています。
コンテストの背景
「Expert Bisai Creatorsコンテスト」は、第5回目を迎えるにあたり、これまで精密切削加工機メーカーの碌々産業株式会社が実施していた「Expert Machining Artist」の名を引き継ぎ、発展させる形で行われます。今回のコンテストでは、特に学生や若手技術者に焦点を当て、自らの技術を試す機会を提供します。この取り組みにより、未来の製造業を担う人材の育成が促進されることを目指しています。
募集概要
コンテストの募集は学生部門と若手技術者部門に分かれており、学生は高専生から大学院生、専門学校生まで広く対象としています。若手技術者部門は、実務経験が約3年までの新しい技術者が対象です。特に、学生が企業との連携で作品を作成した場合は、若手技術者部門でのエントリーと見なされます。
審査員陣
審査は様々な業界から集まった専門家によって行われます。審査委員長には京都先端科学大学の学長である前田正史氏が務め、他には元テルモ株式会社会長の中尾浩治氏やカシオ計算機株式会社の技術本部長、河合哲哉氏等が名を連ねています。彼らの豊富な知識と経験により、作品の技術的な価値と創造性が厳正に評価されます。
スケジュール
- - 2025年3月下旬: 作品応募開始
- - 2025年9月15日: 募集締切、書類審査
- - 2025年10月中旬: オンラインプレゼン審査
- - 2025年11月21日: 結果発表、表彰式
審査基準
評価のポイントは以下の3つに分かれています:
1.
美: 技術者でなくても感動できる美しさがあること。
2.
驚: 既成概念を覆す革新性があること。
3.
技: 精密で微細な加工技術への挑戦が見られること。
また、一般の人にも理解しやすい形での作品展示や説明方法も重視されます。
表彰内容
コンテストでは、各部門の優勝者には10万円、準優勝者には5万円が贈られます。さらに、特別賞も予定されており、優秀な作品には「Expert Bisai Creators」の称号が与えられるほか、微細加工EXPO2026での展示機会も設けられています。
参画する企業
今回のコンテストは、一般社団法人微細加工工業会が主催し、独立行政法人国立高等専門学校機構に後援されています。また、日進工具株式会社や碌々スマートテクノロジー株式会社、キャステム株式会社、そしてhakkai株式会社が協賛しています。
まとめ
このコンテストは、精密なモノづくり文化の推進と、若い世代による新しい発想を形にする機会を提供します。興味を持っている学生や若手技術者は、この重要なイベントにぜひ参加してみてはいかがでしょうか。未来の製造業を切り拓く一歩になるかもしれません!