パナソニックが「Zero Project Award 2026」を受賞
2025年12月3日、国際的な障害者インクルージョン推進のアワード「Zero Project Award 2026」の贈賞式が行われ、パナソニックの「インクルーシブデザイン」の取り組みが名誉ある賞を受賞しました。この受賞は、障害のある人々や多様な立場の人たちと共に、課題を発見し、創造的に実現してきた活動が国際的に高く評価された結果です。
Zero Project Awardとは何か?
「Zero Project」は2008年にオーストリアのエスル財団によって設立され、国連障害者基本条約に基づいてバリアのない世界を目指しています。2013年からは国連とのパートナーシップを結び、毎年ゼロ・カンファレンスを開催。このカンファレンスでは、「自立生活と政治参加」、「インクルーシブ教育」、「雇用」、「アクセシビリティ」といったテーマを設定し、世界中の革新的なバリアフリー関連取り組みを表彰しています。2026年のテーマは「ICTとアクセシビリティ」で、586件の応募の中から特に優れた75件が選ばれました。
パナソニックの取り組みの特長
パナソニックの「インクルーシブデザイン」は、デザイン部門にとどまらず、技術、事業、人事など多岐にわたる部門で推進されています。社内外から選ばれた多様なメンバー—障害当事者、研究者、専門家など—と協力し、課題の抽出から試作、検証、社会実装に至るまでのプロセスを共に行うことがその特長です。
この取り組みは、社内教育プログラムやワークショップとして広がりを見せており、デザイナーや技術者、さらには経営層までがインクルーシブな考え方を共有し、企業全体で一体感を持って進める文化が築かれています。Zero Project Awardでは、このように企業の様々なプロセスにインクルーシブデザインを取り入れ、実践を通じて社会的なインパクトを生み出している点が評価されました。
インクルーシブな社会に向けて
パナソニックは、これからも見落とされがちな困りごとに寄り添い、さまざまな人々と共に考え、創造することを重視していきます。「やさしさ」の新たな形を追求し、日常生活のあらゆる場面で個々の「嬉しさ」や「幸せ」を提供することを目指します。インクルーシブな社会の実現に向け、引き続き努力を続けていくことでしょう。
ぜひ、パナソニックの取り組みについて公式ページでもご確認ください。
パナソニックのインクルーシブデザイン