AIを用いた購買業務の新たな革新
株式会社Nice Eze(ナイスエズ)は、AIおよび大規模言語モデル(LLM)を活用した購買・調達・仕入れ業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援サービスを発表しました。このサービスは、業務の効率化とコスト削減を図ることを目的としています。
課題の背景
多くの企業では、購買や調達の現場で過去の取引データが適切に整理されておらず、業務の属人化や非効率が問題視されています。例えば、経験豊富な担当者が頼りにしている「勘」や「経験」だけでは、サプライヤーの見積もりが本当に適正な価格かを判断するのが難しいという声が多く聞かれます。また、似たような部品の過去価格を調査するだけでも半日かかるような状況が、業務効率を低下させ、不必要なコストを引き起こしています。
Nice Ezeの新サービス
このような問題を解決するため、Nice Ezeが導入したのが「購買・調達DX支援サービス」です。このサービスは、AIとLLMの力によって購買業務を従来の経験則からデータドリブンなものへと進化させます。
主なソリューションとしては以下のものがあります:
- - 見積書・図面のデータ化: 紙やPDF形式で保存されている過去の見積書や図面をAIが高精度に読み取り、容易に検索できるデータベースを構築。
- - 対話形式のデータ検索: 自然な表現を用いて、必要な情報を瞬時に引き出すことが可能。
- - 見積もり価格の自動査定: 新たに受け取った見積もりを過去のデータと比較し、自動的に妥当性を判断します。
- - コスト削減の可能性発見: データを分析し、価格交渉によって効率化できる分野をAIが提案します。
交渉AI「Pactum」の進化
このサービスの中核を担うのが、自律型交渉AI「Pactum」です。Pactumは人間に代わって数千のサプライヤーと同時に交渉を行い、最適な取引条件を引き出します。最近新たに搭載された「Price List」機能により、過去の購買データを分析しつつ原材料価格の削減ポイントを特定できるようになりました。この機能は、従来の交渉機能に留まらず、より広範な価格最適化の一般にも対応しています。
トライアルユーザーの募集について
Nice Ezeは、新サービスの効果を実際に体感してもらうため、トライアルユーザーを募集します。募集期間は2025年10月31日までで、対象は製造業や建設業、卸売業、小売業などの企業です。参加条件として、スピーディーかつ合理的な商談の実現に課題を抱えている企業や、AIを用いたコスト削減に関心のある企業が含まれます。
まとめ
株式会社Nice Ezeは、今後もAI技術を用いて業務の進化を支援していく考えです。興味のある企業は、公式サイトからトライアルの申し込みができます。
株式会社Nice Ezeについて
社名: 株式会社 Nice Eze
本社所在地: 東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア519
代表取締役: 松浦学
事業内容: 小売・ロジスティクス事業、DX支援、コンサルティング事業など
設立: 2021年
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