岸本耕作氏が「卓越した技能者」に認定
ミズノテクニクス株式会社の波賀工場でグラブ作りのマイスターとして長年活躍する岸本耕作氏(67歳)が、厚生労働省から2024年の「卓越した技能者」(現代の名工)に認定されました。この栄誉は、彼がプロ野球選手たちの信頼を受け、優れた技を持つ証として受け継がれてきたものです。
岸本氏の経歴と技術の背景
岸本氏は、イチロー選手や松井秀喜選手といった数多くのプロ野球選手のグラブを製作してきた経験を誇ります。その技術は、ただの職人のそれにとどまらず、彼が心血を注いできた商売の中で形成されてきたものです。その中で、彼は後進の技術者たちへの指導も行い、品質の高いグラブ作りを次世代につなぐ役割を果たしています。今後もプロ野球選手からのオーダーグラブ製作など、技術者としての職務を継続していく意向を示しています。
「卓越した技能者」の特別な意味
「卓越した技能者」とは、毎年、我が国で最高水準の技術を持ち、他の技術者の模範となる人に贈られる称号です。これまでにミズノグループからは、グラブ作りの坪田信義氏(1998年)やバット作りの久保田五十一氏(2003年)が認定されています。岸本氏の今回の認定は、彼自身だけでなく、波賀工場全体の努力が認められた結果でもあると彼自身が語っています。
認定を祝う特別なグラブの販売
岸本氏の「卓越した技能者」認定を記念して、ミズノグループでは特別仕様のグラブを数量限定で発売する予定です。このグラブは、岸本氏の技術を受け継いだ製品として、ファンや選手たちから特に注目されることでしょう。
岸本氏の感謝のコメント
岸本氏は、「今回の受賞に対して非常に恐縮していますが、同時に光栄に思っています。これは自分一人の成果ではなく、波賀工場の皆で成し遂げたことだと感じています。グラブ作りが評価されて、とても喜ばしいことです。私が入社当初はプロのグラブを作るということすら思い描けませんでしたが、今やこの工場の重要な拠点として、先輩たちから受け継いだ技術をしっかりと継承していくことが私の使命です」と述べています。
お問い合わせ
特別仕様のグラブに関するお問合せは、以下のミズノお客様相談センターまで。
TEL: 0120-320-799
岸本耕作氏の努力と技能が、今後も多くのプロ選手やファンに愛され続けることを期待しています。