外国人の仕事探しで分かった課題と進化する求人サイトの新機能

外国人の仕事探しの実情と新たな機能

近年、日本で働く外国人労働者の数は増加していますが、彼らが職を探す際の課題について実態調査が行われました。ここでは、調査結果をもとに外国人の仕事探しに関する課題や、新たに導入された求人サイトの機能についてご紹介します。

調査結果の概要

調査の結果、外国人が前職を辞める主な理由は「人間関係」「給与」に続き「勤務地の距離」が上位にランクインしました。勤務地が遠く、通勤に時間がかかることが、仕事を続ける上で大きなネックになっているようです。特に土地勘がない外国人にとって、勤務地までの距離を把握することはなかなか難しいと言えます。

また、仕事探しをする際に最も多く利用されているのはFacebookであり、全体の62.8%がこのSNSを活用しているという結果も出ました。日本人が一般的に求人サイトや転職エージェントを利用するのとは対照的です。このように、外国人にとってはSNSの使用が主流となっています。

翻訳ツールの依存

さらに、外国人がWEBサイトを閲覧する際にGoogle翻訳を使用している割合は90.1%に達しました。多くの外国人が日本語の壁を感じ、十分に情報を理解できない状況が浮き彫りになりました。特に、日本特有の表現や難解な言葉は翻訳しきれないため、正しい情報を得るためには、母国語での情報提供が重要です。

求人サイトの機能

調査の結果、人材会社に求める機能として多くの外国人が「多くの求人が掲載されていること」を最重要視し、次いで「WEBサイトの使いやすさ」が挙がりました。特に外国人には、複数言語でWEBサイトを閲覧できることが大切で、今後はこのニーズに応えるための対応が急務となります。

現状の課題と新しい取り組み

このような課題を受け、エムティックが運営する『オールジョブスジャパン』では、求人情報を10か国語対応にする新たな機能を追加しました。これにより、外国人が自身の母国語で求人情報を閲覧できるようになることで、仕事内容の理解が深まり、面接でのコミュニケーションも円滑になります。

また、通勤時間を自動検索し、どのくらいで勤務地に到達できるかを提示する機能も新たに導入されました。これにより、外国人は勤務地までの距離感を把握しやすくなり、通勤に適した職を見つけやすくなるでしょう。