カイコ事業の新展開
2025-03-03 16:33:20

新菱冷熱とKAICO、カイコを利用した新ビジネスを共同で推進

新菱冷熱とKAICOが手を組む新たなカイコプロジェクト



日本の企業、「新菱冷熱工業株式会社」と「KAICO株式会社」が、カイコを利用した新たなビジネスの立ち上げに向けた基本合意書(MOU)を結びました。2025年2月28日に締結されたこの合意は、両社の持つ技術やノウハウを結集し、カイコの飼育から製品化までのサプライチェーンを強化することを目的としています。

先進的な協力体制の構築



新菱冷熱は、カイコの大量飼育装置「スマート養蚕システム」を開発し、KAICOはカイコを用いて「食べるワクチン」を開発しています。両社は、この技術を利用し、お互いにシナジーを生み出すことで、より効果的な製品の開発を目指しています。これにより、企業の競争力を高めつつ、地域経済への貢献も期待されます。

実用化への道



まず初めに、両社の協業の成果として「KAICO Powder」が登場します。これは、豚の免疫力をサポートする機能を持つカイコのサナギを粉砕したものであり、飼料に添加されることで豚の健康を維持する目的で使用されます。生産は2023年の4月から開始され、KAICOはこの製品をベトナムで販売する計画を進めています。

新菱冷熱は、カイコのサナギを安定的に供給し、KAICOは高品質な「KAICO Powder」を通年で生産することで、需要に応じたスムーズな流通を実現します。こうした取り組みは、両社のビジョン実現に向けた重要なステップとなります。

新たなビジネスモデル



新菱冷熱とKAICOは、カイコを用いたビジネスを今後も拡大していく意向を示しています。新菱冷熱は医療や化粧品業界をターゲットに、カイコのバイオ医薬原材料としての活用を目指します。一方、KAICOも自身の技術を活かし、「ヒトの経口ワクチン製造」に向けた応用を進めるという明確なビジョンを抱いています。

企業の背景



新菱冷熱


1956年に設立された新菱冷熱は、空調等のエンジニアリング企業です。バイオ医薬品の製造においては、高度な技術を駆使したカイコの大量飼育装置を開発し、効率的な養蚕を実現しています。つくば市にある「まゆラボ」を拠点に、新たな蚕業に関する研究も進めており、多方面にわたるビジネス展開を図っています。

KAICO


KAICOは九州大学からのスピンオフ企業で、難発現タンパク質を開発し、経口ワクチンの製造に挑戦しています。『蚕で世界を変えていく。』という信念のもと、医薬品の研究開発を行い、独自の技術を活用した新たな市場の開拓に取り組んでいます。

最後に


この新たな協力関係から生まれる製品や技術は、ペットや家畜の健康に寄与し、さらには医療分野においても革新をもたらすことでしょう。カイコはただの伝統的な生産物でなく、今後の健康産業における重要なリソースとなる可能性が秘められています。両社の連携が、未来のビジネスモデルを如何に変革していくのか、今後の展開から目が離せません。


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会社情報

会社名
新菱冷熱工業株式会社
住所
東京都新宿区四谷1-6-1コモレ四谷・四谷タワー5階
電話番号

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