小野海「FELT SENSE」展
2024-10-24 18:24:33

小野海「FELT SENSE」展が東京・銀座で開催!身体感覚を探るアートの世界

小野海「FELT SENSE」展が東京・銀座で開催



来る2024年11月12日から30日まで、東京・銀座のギャラリー「ART FOR THOUGHT」において、小野海の新作展「FELT SENSE」が開催されます。オープニングレセプションは11月12日17時30分から19時まで行われ、アーティストトークも予定されています。この展覧会は、アーティスト自身が在廊し、来場者との対話の場でもあるため、ぜひ足を運んでみてください。

展示のテーマ



本展の「FELT SENSE」は、精神と身体の曖昧さ、そしてその拡張性を探求する新作シリーズで、滲み合う色彩とホッチキスで繋がれたフェルトから成り立っています。私たちは日常の中でどのように人間らしさを知覚し、再構築できるのか、そんな問いかけを行う作品が展示されます。

このシリーズは、身体感覚(FELT SENSE)を視覚化する挑戦とも言え、その中には、私たちが持つ多様な知覚のあり方が含まれています。小野は、複数の色合いが滲むフェルトを使用することで、言葉では表現しきれない身体の感覚を可視化しようとしています。つまり、展示作品は「私たち自身の感覚を新たに見直す機会を提供している」とも言えるのです。

小野海のアートの背景



小野海は1995年に兵庫県で生まれ、東京藝術大学で彫刻を専攻し、2022年には大学院を修了しました。彼の作品には、視覚的な知覚の構築や身体の拡張性というテーマが一貫して見られ、先述の通り、展覧会「Prism」シリーズなどで新しい形の知覚を表現してきました。これらの知覚は、現代に生きる私たちが持つ曖昧さや混在したアイデンティティを反映しています。

本展では、ホッチキスが用いられている点にも注目が必要です。この技術的な要素は、メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』に登場する怪物を思い起こさせ、人間の手によって形成された不完全性や、そこに脈打つ生命の神秘を喚起します。作品が持つ波打つ質感は、まさにその内側に存在する身体を想像させ、観る者に多様な解釈の余地を与えます。

現代社会とアートの繋がり



小野の「FELT SENSE」は、現代社会に生きる私たちに、身体感覚や知覚の重要性を問いかけています。彼の作品を通じて、心理学で言われる「言語化の困難な身体感覚」に触れることは、私たち自身の在り方を見つめ直すための手がかりとなるでしょう。特に、「IoB(Internet of Bodies)」という概念が示すように、身体の拡張と多様なアイデンティティは、現代社会と密接に関連しています。

最後に、キュレーターの田尾圭一郎の言葉を借りれば、私たちは未来への道筋を模索し、新しい形の「野生」を彫琢していかなければなりません。小野海の作品は、その一助となるとともに、私たちが人間らしさを探求する旅の一環でもあります。ぜひ、銀座の「ART FOR THOUGHT」で小野海の新たな知覚の世界を体験してみてはいかがでしょうか。

開催概要


  • - 会期:2024年11月12日(火)〜11月30日(土)
  • - 場所:ART FOR THOUGHT
  • - 営業時間:11時〜19時(土曜日は17時まで)
  • - 休廊日:日曜、月曜、祝日
  • - 住所:中央区銀座8-10-4 和孝銀座8丁目ビル1階
  • - アクセス:銀座駅から徒歩6分

この機会にぜひ、小野海の「FELT SENSE」を体感し、アートの力を感じてみてください。


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会社情報

会社名
株式会社AFT
住所
東京都中央区銀座8-10-4 和孝銀座8丁目ビル1F
電話番号
03-6228-5922

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