ロドリゴ・エルナンデス選手、メゾンメレリオのバロンドール受賞の栄光

ロドリゴ・エルナンデス選手が栄光のバロンドールを手に

10月28日、パリのテアトル・デュ・シャトレにおいて、名誉あるバロンドールの授賞式が行われました。今年、この栄誉を手にしたのはロドリゴ・エルナンデス選手です。この受賞に伴い、エルナンデス選手はメゾンメレリオが手掛ける美しいトロフィーを手にしました。

メゾンメレリオの悠久の歴史

メゾンメレリオは、1566年からフランスの伝統を受け継いだ金細工師としてスタートしました。イタリアからフランスに移住した金細工師は、当初は宮廷向けの銀製品を製作していました。その伝統を受け継ぎ、メレリオは徐々にジュエリーや時計の製作に移行し、今日までその技術と美意識を保っています。

名誉あるトロフィーの製作

メレリオは、卓越した技術を持つため、ローラン・ギャロス大会やアカデミー会員の剣、さらにはセーリングやゴルフなどさまざまなスポーツのトロフィーを手掛けています。特に1956年からはフランスのスポーツ紙『レキップ』の依頼を受けて、バロンドールトロフィーの製作を行ってきました。

バロンドール制作の流れ

バロンドールトロフィーの制作には、6ヶ月にわたる工程と100時間以上の職人技が必要です。最初に金細工師は、真鍮の半球を使ってサッカーボールの形を製作します。続いて、メレリオの宝石専門家が選び抜いたパイライトを使用し、宝石彫刻家がそれを加工します。ここで使用されるパイライトは、毎年異なる形状が採用されており、トロフィーは唯一無二の仕上がりになります。

丁寧な仕上げ

次の工程では、「セメント」と呼ばれる特殊な素材を用いて、金属表面にサッカーボール特有の縫い目を浮き上がらせます。職人は、事前に記されたラインに従い金属を押し込み、32枚のパネルを再現するのに約15時間かけます。これに続いて、全体が丁寧に磨かれ、彫刻師がフランスサッカー協会のロゴと優勝者の名前を手作業で刻印します。最後に、金メッキが施されたボールが台座に固定され、トロフィーが完成します。