渋谷区が公式Webサイトをリニューアル
最近、東京都渋谷区の公式Webサイトがリニューアルされ、日常的に使用されるモリサワのユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が採用されました。この変更により、誰もが簡単に情報にアクセスできるようになりました。2024年の調査によると、約68%のWebクリエイターがUDフォントを使用していることが明らかになっており、その普及はますます広がっています。
誰をも取り残さない情報発信
自治体のWebサイトは、多様なバックグラウンドを持つ人々が訪れる場所です。そのため、フォントの選択やデザインが重要です。渋谷区は、視認性と読みやすさに特に注意を払っています。実際、リニューアル前の2016年から同フォントを利用しており、利用者にとっての快適な閲覧環境を提供しています。
スマートフォンユーザーへの配慮
今回のリニューアルでは、急増するスマートフォンユーザーを意識して、表示文字数と可読性の両立を図るため、「UD新ゴ コンデンス90」というフォントを採用しました。このコンデンス書体の特長は、横幅が狭く、スマートフォンでも簡単に読み取れるように設計されている点です。すっきりとしたデザインが評価され、グッドデザイン賞を受賞するほか、グッドデザイン・ベスト100にも選ばれるなど注目されています。
インタビューから見える意図
渋谷区広報コミュニケーション課が行ったリニューアルに際しての意識やモリサワのUDフォント採用理由について、インタビューを行いました。その中で強調されていたのは、「すべての人に開かれた情報を発信する」という考え方と、視覚的に障害のある方にも配慮した文字デザインの大切さです。
UDフォントの利点
モリサワのUDフォントは、読みやすさを向上させるために、特に文字の形状、濁点や半濁点の大きさにこだわりを持っています。さらに、シルエットが似ている文字でも明確な判別ができるように設計されており、これらの特徴が多様な利用者に配慮したデザインを実現しています。実際、UDフォントを導入しているサイトでは、大きな満足度が寄せられています。
モリサワの取り組み
株式会社モリサワは、大阪を本拠地とするフォントのプロバイダーで、UDフォントの普及に注力しています。さまざまな環境に適したフォントソリューションを提供し、特に公的機関や教育機関向けに特化したサービスも展開しています。例えば、公共団体向けのUDフォントプランは、多くの自治体での導入が進んでいます。
まとめ
このように、渋谷区の公式Webサイトのリニューアルは、現代社会における情報発信のあり方を体現しています。UDフォントの採用は、その一環として、誰もが安心して利用できるデジタル環境を整える努力の表れです。今後も、アクセスしやすい情報発信が続けられることを期待したいです。