ネイチャーポジティブジャーナル(NPJ)の開設
2025年10月15日、株式会社シンク・ネイチャーが「ネイチャーポジティブジャーナル(NPJ)」という新たな情報メディアを開始しました。このメディアは、生物多様性の回復と持続可能な経済の両立を視野に入れ、社会全体での「ネイチャーポジティブ」の実現を促進することを目的としています。
ネイチャーポジティブジャーナルとは
NPJは、生物多様性や自然資本に関連するビジネス知見、政策動向を提供するプラットフォームです。公式サイト(
npj-journal`)では、最新の研究成果や実例を紹介し、企業や政策、金融界における自然資本への理解を深めるための情報を発信しています。情報は無料でメルマガでも配信されるため、多くの人がアクセスしやすいように工夫されています。
シンク・ネイチャーの役割
株式会社シンク・ネイチャーは、沖縄県に本社を置くグローバルな企業であり、国内外の卓越した科学者と連携して生物多様性に関するビッグデータ解析を行っています。科学的な視点から自然資本に関連する事業や政策に貢献し、高い評価を得ていることから、NPJはその知見を基にした信頼性の高い情報源といえます。
このジャーナルでは、科学的な知識と政策やビジネスの実践を結びつける役割を果たし、多様なバックグラウンドを持つ人々が「自然と共生する未来」について考える機会を提供します。
主要な連載コンテンツ
NPJでは、以下の3つの主要連載が注目を集めています。
1.
アカデミアから見たネイチャーポジティブ:学術的な視点から生物多様性問題を探る内容で、既に6記事が公開されています。
2.
「今」を伝える自然資本トレンド:国際政策、市場動向などの最新情報を提供する連載で、現在3記事が公開されています。
3.
ネイチャーポジティブ・ファイナンス:金融の視点から生物多様性と経済活動をつなぐ新しい取り組みを探るための連載で、8記事が公開されています。
このようにNPJでは、具体的かつ多角的な切り口で「ネイチャーポジティブ」を考察しています。
コンセプトノートシリーズ
NPJには「コンセプトノート」というシリーズもあり、この文書で生物多様性に関する根幹的な考え方をまとめています。科学的な証拠に基づき、自然を評価し行動につなげる方法論を提供し、さまざまな利害関係者が共通の理解を持つ手助けを行います。このシリーズには、基本的な評価の枠組みや定量的な評価方法が含まれており、戦略的な意思決定を支える役割を果たしています。
創設の背景と今後の展望
生物多様性条約COP15以降、ネイチャーポジティブという用語が企業経営・政策において重要視されていますが、その具体的な実践方法に関してはまだ理解が深まっていません。NPJはそのギャップを埋めるために設立され、科学と社会の架け橋となることを目指しています。
「共に考え、共に行動する仲間」を増やすことで、真の意味でのネイチャーポジティブな社会の構築を目指しています。情報のプラットフォームを通じて、多くの人々が参加し、自らの行動を見直すきっかけを提供するのです。
会社概要
シンク・ネイチャーは、琉球大学発のスタートアップ企業であり、生物多様性科学における豊富な研究実績を持ち、最先端の技術を用いて自然の理解を深める活動を行っています。未来の地球のために、私たちがどのように行動すべきか、一緒に考え、行動していくことが求められています。