桐原書店は、AI技術を活用した英語エッセイライティング自動採点システム「桐原AIエッセイライティング」に、ChatGPTを連携させた新バージョンをリリースしました。この新バージョンは、2024年11月1日から提供開始され、従来の自動採点機能に加え、ChatGPTを活用した新たな機能が追加されています。
「桐原AIエッセイライティング」は、2022年10月のサービス開始から、延べ受験者数約6.8万人、延べ答案数約29万件の自動採点の実績を持つサービスです。プレイスクエア社の英語推論AI「LIKE」による自動採点システム(Automated Essay Evaluation System:AEES)により、スピーディーな添削と公平な評価を実現しています。
今回のChatGPT連携版では、従来の語彙分析、文法ミスやスペルミスの指摘、エッセイ構成に関する添削に加え、新たに主題関連性と内容の一貫性に関する評価機能が追加されました。ChatGPTの高度な言語理解能力を活用することで、エッセイの内容をより深く分析し、論理展開の不備や内容の矛盾などを指摘することが可能になりました。
さらに、生徒が書いたエッセイが、指定されたテーマに沿って適切に書かれているかを判断し、主題関連性を評価します。テーマから脱線している箇所があれば、それを指摘することで、より焦点を絞ったエッセイ作成を支援します。
また、生徒一人ひとりの答案をAIが分析し、個別に最適な解答例を提供する「提案解答例機能」も追加されました。生徒は自身の答案と提案答案を比較することで、効果的な復習と理解を促進し、ライティングスキルを向上させることができます。
「桐原AIエッセイライティング」は、教師の負担軽減と生徒の学習意欲向上を実現するツールとして、教育現場での活用が期待されています。教師は、添削に費やしていた時間を、生徒一人ひとりの個別指導や、より質の高い授業設計に充てることができます。
今回のChatGPT連携による機能強化は、英語学習におけるAI採点サービスの進化を象徴するものであり、今後、AIを活用した教育サービスはますます発展していくと考えられます。