法人向けEV導入支援、時間帯別料金によるコスト削減の新提案

株式会社エネットとNTTアノードエナジーは、法人のお客さまがEV（電気自動車）を導入する際のコスト削減をサポートする新たな取り組みを発表しました。この取り組みでは、2024年9月から全国140拠点でEV充電向けの時間帯別料金を提供することで、電力コストの軽減を図ります。

EVスマート充電サービスとは？

NTTグループは2018年にEV100に加盟し、2030年までに一般車両の100%をEVにするという目標を掲げています。NTTアノードエナジーはEV充電設備の構築と提供を行い、エネットは充電器の監視・制御や電力供給を担当しています。法人向けのEV導入では、特に充電器の設置台数が多いため、効率的な施設構築が求められます。

EVの同時充電を行うと、電力コストや初期投資が大幅に増加し、導入が困難になるケースもあります。このため、エネットは「EVスマート充電サービス（EnneEV）」を活用し、複数のEVに対して充電量を調整することでコストを抑制しています。

新たな料金メニューの概要

この度の新提案では、特に夕方のピーク時に電力を使用しない充電を促進するため、充電開始時間を夜間にシフトさせる方針です。これにより、夕方の電力需要を抑えつつ、充電コストも削減できるようになります。

充電を夜間に行うことで、割引を提供する時間帯別料金が適用され、EVを導入する法人客にとって大きな経済的メリットが期待できます。エネットは、NTTグループの実績を基にした知見をもとに、スマート充電サービスを通じて法人客に最適な料金プランを提案しています。

スマート充電と社会的課題の解決

この取り組みは、EV導入を促進することで、電力需要の増加に伴う社会的課題の解決にも寄与します。法人の電力コスト増加を抑制し、EVの利用を広めることで、持続可能な社会づくりとカーボンニュートラルの実現へとつなげていく考えです。

エネットは、法人向けEV導入に関する情報をポータルサイト「EV Start Biz」で発信し、さまざまな役立つコンテンツを提供しています。EV導入に関心のある方はぜひご覧ください。

さらなる取り組み

このサービスは、NTTグループが展開するGXソリューションブランド「NTT G×Inno」の取り組みの一環で、日本のカーボンニュートラル達成に向けた重要なステップとなります。

今後の進展に注目し、エネットとNTTアノードエナジーが法人のお客さまにどのような新しい価値を提供していくのか、期待が高まります。