サステナブルオフィス誕生
2023-07-13 11:00:03

川崎市に誕生した日本初のCLT×ストーンウールオフィス建築『Skov』

川崎市に誕生したサステナブルオフィス『Skov』



神奈川県川崎市に、新しいタイプのオフィスビル『Skov(スコゥ)』が竣工しました。このオフィスビルは、CLT(Cross Laminated Timber)工法を使用した3階建ての木造建築であり、外断熱には天然岩石由来の断熱材ストーンウールを採用しています。これは日本初の試みで、都市部にこのような持続可能な建築が登場することは非常に価値があります。

CLT工法とストーンウールの特徴



CLTは、厚さ3cmの木材を積層接着してつくる、強度と柔軟性を兼ね備えた建材です。その利点は、二酸化炭素の排出抑制に加え、コンクリートに比べて10倍も高い断熱性能を持つことです。そのため、エネルギー効率の良い建物の構築に寄与します。また、これまで日本でのCLTの利用は少なかったのですが、2022年度には約1000棟のCLT建築が完成し、徐々に普及が進んでいます。

一方、ストーンウールは、デンマークのROCKWOOL社が製造しているもので、天然岩石から作られたエコで再生可能な建材です。この断熱材は、極めて優れた断熱性、耐火性、防音性を持ち、冷暖房コストを70%から90%も削減することが可能です。

『Skov』の高度な設計



『Skov』は、都市部でのCLTを用いた建築を実現するため、燃えしろ設計に基づいて準耐火建物に適合しています。内部のCLT壁や天井はそのままの形で仕上げられており、木材の温かみを活かしたデザインが魅力となっています。また、太陽光パネルを使用した電力供給により、Nearly ZEB(Nearly Zero Energy Building)を取得しており、持続可能な環境に配慮した設計がなされています。

運用時のエネルギーコストも抑えつつ、快適なオフィス環境が提供されています。ハルタ建築設計事務所は、このプロジェクトを通して、さらなるサステナブル建築の普及を目指しています。

今後の運営とプロジェクトメンバーの思い



『Skov』は、ハルタ建築設計事務所が提案しているエネルギーに依存しない持続可能で、人に優しい建築を体験できるモデルルームとして運営される予定です。予約が必要ですが、興味ある方はぜひ訪れてみてください。

プロジェクトメンバーは、CLTとストーンウールを合わせたこの新しい試みを通して、従来のコンクリート建築に代わる選択肢を提供できたことに喜びを感じています。木材は北海道や岡山、屋久島の杉を使用し、日本の循環資源を利用した結果、室内は非常に快適な環境となります。

未来に向けた展望



今後もCLTとストーンウールを組み合わせた建築を追求し、持続可能な社会のためのモデルケースとして位置づけられることでしょう。環境に配慮した建築が普及することを期待したいものです。

会社情報

会社名
株式会社ハルタ建築設計事務所
住所
長野県北佐久郡軽井沢町追分1372-6
電話番号

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