愛媛発の高品質タオル「白雲」が14周年を迎える

愛媛発、白雲タオル14周年の歩み

愛媛県今治市に本拠を置くタオルメーカー「森商事株式会社」の代表作「雲の上のタオル白雲」が、今年で14周年を迎えました。これを機に、同製品の魅力や背景に迫ります。

「白雲」が生まれた理由

「白雲タオル」は、日々の生活の中で本当にやさしいものに触れてもらいたいという思いから誕生しました。現代のタオルは、機能性やデザインを重視しすぎるあまり、素材である「綿」の本来の特性が失われがちです。これに疑問を持った森商事は、「綿花そのもののやさしさをそのままタオルに」という理念の下、新しい挑戦を始めました。

独自開発の「白雲糸」

「白雲タオル」の特別な糸、「白雲糸」は、従来の製造プロセスを見直し、綿の持つふわふわ感を活かした設計になっています。撚りや糊付けの工程を排除することで、質感とふくらみが最大限に引き出され、敏感な肌にもしっかりと寄り添います。また、高いバルキー性により優れた吸水性・速乾性も誇ります。まるで摘みたての綿花を手にしているような心地よさが購入者を惹きつけています。

摩擦係数によるやわらかさの証明

白雲タオルのやわらかさは、感覚だけでなく数値で裏付けられています。皮膚との摩擦を示す「摩擦係数（MIU）」において、一般的なタオルの平均が0.426である中、白雲タオルは0.377という低い数値を実現。この数値は、触ったときのなめらかさと心地よさを示しています。

伝統的な低速織機の活用

「白雲タオル」は、昔ながらの低速織機を使用して丁寧に織り上げられています。底部の専用機械は、糸に過度な負荷や衝撃を与えず、時間をかけてゆっくり織ることで、ふっくら軽やかなタオルを実現しています。この手法が、肌に優しくフィットするタオルを生み出しているのです。

今治のタオル文化の中での挑戦

愛媛県今治市は、日本屈指のタオル産地として知られています。森商事株式会社は、昭和48年の創業以来、今治の豊かな水質を生かした高品質なタオルづくりに取り組んできました。タオルの製造には、今治の伝統的な技法が生かされ、多様なラインナップが展開されています。「白雲タオル」もその一環であり、同社の理念である「高品質な物づくりの継承」を体現しています。