安全文化の醸成に向けた取り組み
株式会社商船三井(以下「当社」)は、2024年8月から12月の間に「MOL安全キャンペーン2024」を実施しました。このキャンペーンは、当社グループの運航船に乗る船員と、陸上で働く役職員が安全に関する意見を交わし、安全文化を醸成することを目的に毎年行っている重要な取り組みです。
今年のテーマ
2024年度のキャンペーンは、昨年度から継続して掲げられている「MY GOAL, ZERO HARM」というテーマの下、労災事故の撲滅という明確な目的を持っています。この取り組みは、船上で従事している乗組員の安全意識の向上だけでなく、陸上職員が現場からの学びを通じて「安全」の重要性を再認識する機会にもなります。
参加人数と実施隻数
今回のキャンペーンには、164隻の船舶において約3,300名の乗組員が参加しました。多くの人々が一堂に会し、安全についての意識を高め合うこのイベントは、多面的な視点から安全管理に取り組む貴重な場となっています。
商船三井グループの安全ビジョン
2024年1月に策定された「商船三井グループ 安全ビジョン」では、当社グループにおける安全に関する理想像を明文化しました。また、それを実現するための具体的な施策として「Safety Action1.0」も掲げており、MOL安全キャンペーンはその一環として位置付けられています。このキャンペーンに参加することで、各々の職務における責任感が再認識され、相互に啓発し合うことで安全意識の改革が進められています。
安全の担い手としての意識
当社が今回のキャンペーンを通じて達成したいのは、参加者全員が安全の担い手としての自覚を持ち続けることです。船上で仕事をする船員だけでなく、陸上の役職員もその重要性を理解し、日常業務に活かしていくことが求められます。安全に対する取り組みは、単なるルールではなく、働く人々の生活と直接関わる重要な要素です。
結果と今後の展望
MOL安全キャンペーン2024を通じて、当社は参加者一人一人が「世界最高水準の安全品質」を目指すという決意を新たにしました。社会インフラ事業の責任ある担い手として、当社は今後も「安全なオペレーション」を地道に続け、人々の日常生活を支え続けていきます。