地中熱システムでエコにも配慮した東京都の新築ビル
東京都板橋区に建設された新築ビル「トックマルット」は、株式会社イノベックスが提供する高効率空調・給湯システム「サーチェス®」を導入しました。このシステムは、地中熱を活用することで効率的なエネルギー利用を実現します。
地中熱システム「サーチェス®」の概要
「サーチェス®」は、地中にある安定した温度(15~18度)を熱源とするヒートクラスター方式で、高い採熱能力を誇ります。一般的な地中熱工法に比べ、採熱能力は約5倍であり、少ない熱源孔でより有効なエネルギーを取り出すことが可能です。実際、「トックマルット」では深さ100mの熱源から75kwの熱交換ができる熱源孔を3本使用することで、工期と工費の大幅な削減を実現しました。
具体的なシステム構成
このビルには、加熱能力が56kw、冷却能力が53kwのヒートポンプが2台設置されています。また、冷房からの排熱を活用して温水を生成する蓄熱槽も備えており、ボイラーの燃料や電気代の削減に貢献しています。さらに、井戸水の活用も可能となっており、夏季の水やりや防災対策にも役立てられています。
地上4階、地下1階から成る「トックマルット」では、地下1階にスギ薬局、また1階から4階にはスターツケアサービス株式会社が運営する「グループホームきらら板橋徳丸」がテナントとして入っています。この地中熱システムは、グループホームが主に利用します。
エネルギー効率とコスト削減
年間のエネルギー使用量は約48万8,917MJ(メガジュール)で、そのすべてを空調で賄うことが見込まれています。システムの導入にあたっては初期投資が一般的な設備に比べて高くなりますが、東京都の再生可能エネルギー助成金を活用することで、年間約244万円のコスト削減が期待されています。これにより、初期投資額はおよそ4年で回収可能とされています。
また、環境への配慮も重要です。地中熱システムの導入により、年間約47.7トンのCO2排出を削減することが可能であり、これはおおよそ3,400本の杉の木が吸収する量に相当します。一般家庭であれば約19世帯の年間排出量に相当し、環境負担軽減に寄与しています。
企業の使命
今回のプロジェクトは有限会社徳嶋興業の社会貢献と地球環境保護への強い想いから生まれました。塩野代表取締役は「福祉施設や医療機関、24時間営業の店舗に導入することで、より多くの効果がもたらされるだろう」と述べています。イノベックスは2019年にこの技術の特許実施権を取得し、30件以上の施工実績を持ち、受注も順調に増加しています。
企業情報
ウェーブロックホールディングス株式会社
- - 設立: 1964年6月20日
- - 資本金: 21億8,504万円
- - 本社: 東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー13F
- - 代表取締役: 石原智憲
- - 事業内容: 持株会社としての戦略策定・経営管理
- - 公式サイト: ウェーブロックホールディングス株式会社
株式会社イノベックス
- - 設立: 2013年2月6日
- - 資本金: 1億円
- - 本社: 東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー13階
- - 代表取締役: 石原智憲
- - 売上高: 195億2200万円(2025年3月期)
- - 公式サイト: 株式会社イノベックス
株式会社エイゼンコーポレーション
- - 設立: 1977年11月15日
- - 資本金: 4,800万円
- - 本社: 群馬県前橋市富士見町小暮1527-9
- - 代表取締役: 今野弘成
- - 公式サイト: 株式会社エイゼンコーポレーション