きのこの山50周年を祝う新たなチャレンジ
株式会社明治は、2025年に「きのこの山」の発売50周年を迎えるにあたり、環境に配慮した新商品「遊べる!学べる!サステナブルきのこの山」を2025年7月22日から全国で期間限定で販売すると発表しました。この商品は、チョコ型に使用されるトレーにカカオハスクという廃棄物を活用した、環境に優しい特徴を持ったキットです。
環境配慮の取り組み
カカオハスクは、チョコレート製造過程で生じる副産物であり、通常は廃棄されてしまいます。しかし、今回のプロジェクトでは、そのカカオハスクをバイオプラスチック原料として再利用しました。この「ハスクトレー」は生物由来素材を95%以上使用しており、「バイオマスマーク95」の認定も受けています。この取り組みは、プラスチックの使用を減らし、地球環境を守る一歩として大きな意義を持っています。
楽しみながら学ぶ
「遊べる!学べる!サステナブルきのこの山」は、子どもたちが手作りを楽しむだけでなく、サステナブルについても学べるよう工夫されています。このキットでは、森に生息するリスやサルの形を作ることができ、パッケージにはカカオ豆やハスクトレーに関する「お勉強ガイド」も含まれています。お子さまと一緒に遊びながら、環境問題について考えるきっかけを提供するこの商品は、夏休みの家での活動としても最適です。
目指す未来
株式会社明治は、2030年度までに石油由来原料のプラスチックの新規使用を半減することを目標に、今後もサステナビリティに貢献する活動を続けていく計画です。今回の新商品を通じて、おいしく楽しいチョコレートを提供しながら、同時に環境に優しい原材料を使用することで温室効果ガス削減にも寄与したいと考えています。
ハスクトレー開発の背景
このハスクトレーの開発は、明治が「ひらけ、カカオ。」というスローガンを掲げ、株式会社へミセルロ―スとの協力により実現しました。カカオ豆の種皮であるカカオハスクと生分解性のプラスチック原料を混合し、加工することでカカオバイオプラスチックが誕生しました。このプロセスは非常に難しく、多くの試行錯誤を経て、初めて市場に出せる薄型トレーが完成したのです。今後は他の商品にもこの技術を応用することを検討しているとのことです。
このように、カカオハスクを活用した「遊べる!学べる!サステナブルきのこの山」は、楽しみながら環境への理解を深めることができる商品となっています。明治が提供するこの新たな試みは、50周年を迎えた「きのこの山」の新たな一歩として、多くの人々に愛されることでしょう。