ボカロ楽曲「ラビットホール」が小説に!
2023年8月25日、株式会社KADOKAWAがMF文庫Jレーベルからリリースした『ラビットホール』が、ボカロファンの心をつかんでいます。本作は、総再生回数が1億回を超える超人気ボカロP・DECO
27が原作と監修を手がけた小説で、人気キャラクター「初音ミク」の楽曲をベースにした新たな物語が展開します。
この作品の特筆すべき点は、DECO27が作詞・作曲を手掛けた「ラビットホール」とそのMVの世界観を、実績のある作家サイトウケンジが見事に小説として昇華させたことです。さらに、MVでおなじみのイラストレーター・おむたつが描く美麗な挿絵によって、物語がより鮮やかに描かれています。
ストーリーの舞台
物語の主人公である中学生の少女・美空は、些細な理由から学校に通えず、保健室で友人らとひっそりと過ごす日々を送っています。そんなある日、彼女は動画配信サイトで「ラビットホール」というチャンネルに出会います。そこでは、バニーガール姿の女の子が「最強の美少女」になる方法を指南しており、半信半疑の美空ですが、試してみることに。すると、徐々に日常が好転していくのです。
美空はその後、可能性を信じて高校デビューを目指して頑張り、外見も内面も一変。ついには「最強の美少女」としての道を歩み始めます。しかし、全てが順調に進むかと思いきや、彼女が踏み込んだ「ラビットホール」には意外な秘密が隠されており――。
このストーリーには、青春を支える真剣な悩みや成長が描かれており、幅広い読者層に響く要素が満載です。
Izumiと「ラビットホール」
「ラビットホール」は、DECO
27が多くのファンから愛されている理由が詰まった楽曲です。特に、彼の楽曲はSNSでの拡散で話題となり、二次創作やコスプレが溢れるほどの人気を誇っています。そして、今回の小説化により、音楽を聴くことがない層にもその魅力が伝わることが期待されています。
ライトノベル『ラビットホール』の発売を記念して、オリジナルPVもYouTubeで公開中です。美空の冒険を知るために、ぜひ視聴してみてください。楽曲を背景に物語の要素を華やかに紹介した内容になっています。
書誌情報と発売日
- - 書籍名:『ラビットホール』
- - 著者:サイトウケンジ
- - イラスト:おむたつ
- - 原作・監修:DECO
27
- 発行:株式会社KADOKAWA(MF文庫J)- 発売日:2023年8月25日(月)- 定価:814円 (本体740円+税)- サイズ:文庫判- ISBN:9784046847225
今回の『ラビットホール』は新しい形の青春物語として、多くの読者に受け入れられることでしょう。ボカロファンにも、ライトノベルのファンにも必見の一冊です。