渋谷で住まい探しを始めた人々、その後の選択先を徹底分析
株式会社LIFULLが運営する不動産サービス「LIFULL HOME'S」による調査で、渋谷駅を指定して住まい探しを始めたユーザーの選んだ最終的な駅が明らかになりました。この分析から、興味深い住まい探しのトレンドが見えてきました。
渋谷以外にも広がる選択肢
調査結果によると、「渋谷」の駅名を選んで物件探しを始めた方々の問い合わせ先は200を超え、約80%が渋谷以外の物件も問い合わせています。これは流動的な住まい探しの実態を示しており、多くの人が選択肢を広げていることが分かります。
家賃よりも広さが重視される
注目すべきは、渋谷よりも家賃が高い駅への問い合わせもあった点です。これは「安さ」ではなく「広さ」を求めた結果だと言われています。例えば、問い合せのあった恵比寿の物件は、豪華な1LDKで広さが約40㎡と、渋谷の1LDK(約23㎡)の1.7倍の面積を有しています。つまり、住居の広さを求めてより価格の高い地域を選ぶ傾向が見られるのです。
渋谷からの近さを重視
また、「渋谷からの近さ」は多くの人に共通するニーズでした。住宅を選ぶ上で、距離が長くなると問い合わせは減少していく傾向があります。このデータはリモートワークの普及による新たなライフスタイルにも影響されているかもしれません。
築年数に関する選択
さらに、家賃を抑えたいと考える人々も、築年数に妥協しているようです。家賃が8万円台の物件では、建物の築年数が中央値で約26年と、古い物件が選ばれています。高い賃料帯では近代的な建物が多いのに対し、低価格帯では古い物件も選択肢に入れていることが調査から見えてきました。
複雑化する住まい探しの動機
このように、渋谷を起点に物件を探した人々は「近さ」を共通の軸にしながら、広さ、築年数、家賃のどれを優先するかで選ぶ駅を変えていることがわかります。この現象はLIFULL HOME’Sが提唱する「ずらし駅」、つまり隣接駅に視野を広げる住まい探しの実践例とも言えるでしょう。
新しいトレンド「ずらし駅」の重要性
実際、自分の希望を叶える物件を見つけるのは難易度が高くなっています。しかし優先順位をはっきりさせることで、理想の住まいにたどり着きやすくなります。渋谷の物件探しが難しい場合でも、数分隣の駅に視点を移すことで、効率良く希望の住まいにアクセスできる可能性が高まります。
渋谷周辺の住宅価格と賃料
さらに、渋谷駅周辺の新築マンション価格は約2.5億円、賃料が月額16万円以上の物件も存在しています。逆に、他のエリアを選ぶユーザーの多くは、渋谷に住むことにかかる経済的負担を軽減するため、周囲の安価な地域に目を向けるようになっています。
結論
今回の調査は、賃貸市場におけるライフスタイルの変化を受け、多くの人々がいかに住まい選びに柔軟性を持っているかを示しています。渋谷というエリアを意識しつつも、経済的、居住条件を反映した物件選びが行われていることが浮き彫りになっています。住まい探しの動向として、これからも「ずらし駅」戦略が注目されていくことでしょう。