AI-OCR技術でパスポート情報を迅速に読み取る新システム登場

株式会社アイエスピー（神奈川県横浜市）が新たに開発したAI-OCRを活用した「パスポート解析システム」が、最近提供を開始しました。このシステムは、パスポートの写真画像からさまざまな重要な情報を迅速に読み取ることを可能にします。

このシステムの特徴として、パスポートをカメラで撮影するだけで、発行国や氏名、番号、国籍、生年月日、性別、有効期限などの情報がテキストとして素早く抽出される点が挙げられます。特に、MRZ（Machine Readable Zone）から情報を読み取る仕組みになっているため、ほとんどの国が発行したパスポートに対して対応が可能です。さらに、旅券番号や生年月日、有効期限などの個別チェックディジットの結果も返却されるため、情報の正確性が大いに向上しています。

加えて、システムはスキュー、つまり斜めに撮影された画像にも対応しており、ユーザーの利便性を考慮した設計になっています。撮影した顔写真部分の座標情報も返却されるため、さらなる応用が期待されます。これにより、旅行やビジネスでの利用がよりスムーズになるでしょう。

動作対象はLinux版、Android版、iOS版と広範囲に渡っており、これまでのシステム同様、使いやすさを重視した設計がなされています。また、サポートする画像サイズは300万画素以上とされており、質の高い入力が求められます。

アイエスピーの代表取締役社長である松村敏郎氏は、「我々は今後もより迅速、かつセキュアでリーズナブルなサービスを提供し続ける」と述べ、この新しいシステムへの期待を語っています。AI技術の進化を活かしたこの解析システムは、パスポート情報のデジタル化が進む中、ますます注目を集めることでしょう。

この技術の進展により、旅行者やビジネスマンにとって、パスポート情報を管理する手間が大幅に軽減されると考えられます。今後の展開にもぜひ注目したいところです。

詳しい情報や問い合わせは、株式会社アイエスピー・プロダクト・サービス開発部（e-mail: sales-info＠isp21.co.jp、TEL: 045-222-6549）までご連絡ください。