東京都は新たな取り組みとして、アートマネジメント人材を海外の芸術フェスティバルに派遣するプログラムを開始しました。今回、2024年度第2回の派遣対象者の募集が始まります。このプログラムは、将来的にアーティストと社会を繋ぐ役割を果たすことを目的とし、若手のアートマネジメント人材が国際的な環境で経験を積む貴重な機会を提供します。具体的には、インドネシア・ダンス・フェスティバルとCINARS(モントリオール)を派遣先として設定しています。
まず、インドネシア・ダンス・フェスティバルは、2024年11月2日から10日までジャカルタで開催される、国内最大のコンテンポラリー・ダンスの国際祭典です。この祭りでは、各国から集まったアーティストと触れ合い、ダンスと演劇の先端を体験することができる貴重な機会が待っています。また、ジョグジャカルタではドラマリーディング・フェスティバルも予定されており、国内外の先鋭作家の戯曲を視察することができます。
一方、CINARSは、カナダ・モントリオールで隔年に行われる北米最大の芸術見本市です。2024年11月10日から18日の間に開催されるこのイベントでは、ダンス、演劇、音楽など様々なジャンルの公演やショーケースを楽しむことができます。多彩なプログラムが組まれる中、海外の芸術文化を直に体験し、関係者とのネットワークを広げるチャンスが待っています。
このプログラムの主な対象は、舞台芸術に関連する若手のプロデューサー、ディレクター、技術者などです。特に、海外での実務経験が少ないものの、海外公演や国際的な制作に興味がある方々が中心となります。応募は2024年8月1日から29日まで特設サイトを通じて受け付けています。
参加者には、往復航空券、現地宿泊費、日当などが支援されるほか、現地でのプログラム調整や文化関係者との結びつきをサポートする充実した内容です。
このプログラムは、東京都が進める「東京文化戦略 2030」の一環で、国際的なアートハブとしての機能強化を目指しています。将来的には、東京の芸術文化資源を最大限活用し、海外との連携を深めることが期待されています。
若手アートマネジメント人材の皆さんにとって、これは国際的な舞台での活動をはじめるための素晴らしい機会です。ぜひこのチャンスを活かして、国内外のアートシーンでの活躍を目指してください。