立命館アジア太平洋大学での防災体験イベント
12月1日は「防災用品点検の日」として、日本全国で防災意識を高めるためのさまざまな取り組みが行われています。その中で、立命館アジア太平洋大学(APU、大分県別府市)では、株式会社NINZIAが主催する特別な防災イベントが開催されました。イベントの目的は、外国人留学生に防災の重要性を知ってもらうための啓発活動と、革新的な防災食の体験を提供することにあります。
イベント内容
このイベントでは、参加者からの防災に関するアンケートや避難訓練が行われました。興味深いことに、寮での避難訓練には全員が参加する一方で、防災食の実体験に関しては未経験の学生も多く、避難場所を知らない学生が一定数存在することが明らかになりました。これらの知見は、今後の防災教育において非常に重要なデータとなります。
参加者には「別府市防災マップ」を配布し、具体的な避難行動を促しました。また、「備蓄食は美味しくない」という一般的なイメージを払拭するために、「NINZIA BOSAI 欧風カレー」を試食してもらう機会を設けました。このカレーは、味わい深く、見た目にもこだわったプラントベースの料理であり、留学生たちが日常的に楽しめる備蓄食の新たな形を体験することで、防災に対する理解を深めていただきました。
NINZIA BOSAI 欧風カレーのこだわり
「NINZIA BOSAI 欧風カレー」は、NINZIAと不二製油との共同開発により生まれた新しい防災食です。その特長は、出汁や肉を完全植物性で実現している点にあります。ユニークな食感を提供するには、独自技術によるこんにゃくペースト「NINZIA PASTE」を使用し、見た目や味わいを本物の肉に近づけています。特徴として、湯煎や水を必要とせず、開封してすぐに食べられる手軽さがあり、大規模な災害などの非常時にはもちろん、日常食としてもご利用いただけます。これにより、無理なく自然な食品の備蓄を促す「ローリングストック」の考え方を広めています。
NINZIAの理念
NINZIAは、単なる健康食品メーカーやプラントベース企業にとどまらず、食感創成に特化した技術を持つ企業です。日本の伝統的な技術である蒟蒻を用い、誰もが自由に食事を楽しめる世界を実現するための製品や技術の開発を行っています。食は栄養を摂るためだけでなく、その行為自体が楽しいものであるべきだと考えます。食事における制限を超えて、すべての人が「食べる」喜びを感じられるよう、独自の技術を用いています。
特に、NINZIAは「グルコマンナン」と呼ばれる蒟蒻の食物繊維に着目しており、その利用によってさまざまな新しい食の形を開発しています。これからもNINZIAは、世界中の人々に食の楽しさを提供し、より良い健康とウェルビーイングの向上に貢献していくことでしょう。
まとめ
今回の「NINZIA BOSAI」防災イベントは、外部の留学生を対象にした新たな学びの場として大きな成功を収めました。今後もNINZIAは、地域との連携を強化し、さらなる防災意識の向上を図るための活動を続けていくでしょう。食を通じた防災教育の重要性を再確認した一日となりました。