新たな成長のステージへ
株式会社TimeTreeは、韓国の通信業界の大手SK Telecomとの間で資本業務提携を結びました。この提携により、TimeTreeはSK Telecomから約22億円の出資を受け、AIを活用した新たな機能の開発と海外展開を強力に推進していくことを目指します。
TimeTreeのサービス概要
TimeTreeは、家族や友人、団体などと予定を共有するカレンダーアプリとして、2015年3月からサービスを提供しています。これまでに日本国内で3,100万、グローバルでは6,700万の登録ユーザーを持ち、ユーザーが登録した予定データは130億件を超えるという驚異的な実績を誇ります。今後、2024年には企業や団体がイベント情報をカレンダー形式で配信できる「公開カレンダー」機能を新たに導入し、エンターテイメントやスポーツの分野でもその利用が広がることが期待されています。
事業面での成長戦略
TimeTreeは単なるカレンダーアプリではなく、ユーザーが登録した予定データを基にした広告配信プラットフォーム「TimeTree Ads」を提供しており、これが収益の重要な柱となっています。日常生活に密着したサービス基盤を生かし、今後もさらなる成長を狙っています。
提携の背景と狙い
SK Telecomは近年、生成AIやAIインフラ、AI半導体など多岐にわたる分野への投資を強化しています。また、自社開発のAIアシスタント「A.(A Dot)」の展開を進めることで、通信事業者から世界的なAI企業へと移行を図っています。このような背景の中で、TimeTreeが持つ膨大な予定データとユーザー基盤がAIによる新たな価値創造のプラットフォームとして期待され、今回の提携に至りました。
未来の展望
この資本業務提携を通じて、TimeTreeは独自の予定データを活用し、AI機能の開発をさらに進めていく計画です。また、SK Telecomの「A.Dot」開発チームと協力しながら、より洗練された機能を提供するための人材採用やマーケティング活動にも注力します。これにより、予定管理を効率化し、一人ひとりが充実した時間を過ごせるよう支援していく考えです。
代表者の想い
TimeTreeの代表取締役社長である深川泰斗氏は、「私たちは創業以来、TimeTreeに登録される『予定』が人々のライフスタイルにとって重要な価値を持つと信じてきた」と語ります。家族や友人とのつながりを大切にし、提携を通じてユーザーの生活をより良い方向へ導くための活動を続けていく意気込みを示しています。
一方、SK TelecomのCEOであるユ・ヨンサン氏も、「TimeTreeとのパートナーシップは、AIエージェント技術を通じて新たな価値を創出できるチャンスだ」と語り、両国のAIエージェントエコシステムの拡大に力を入れていく姿勢を見せました。
まとめ
TimeTreeとSK Telecomの提携は、両者が互いの強みを生かし、AIの力で新たな価値を創出する重要な一歩です。今後の展開に目が離せません。ユーザーの生活をより豊かにするための新機能に期待が高まります。