株式会社データ・ワンは、NTTドコモの顧客プロファイリングAIエンジン「docomo Sense™」を活用した広告ソリューション「co-buy® Audience Plus」の提供を2024年7月1日より開始しました。
このソリューションは、データ・ワンが保有する小売事業者の購買データを元に類似顧客を推計し、質の高さとリーチ量を兼ね揃えた広告配信を可能にするものです。
国内のインターネット広告市場は急速に成長を続けており、原材料価格の高騰や消費行動の変化、顧客ニーズの多様化等を受け、より効率的・効果的な広告手法が求められています。しかしながら、近年のCookie規制等の影響により、リターゲティングのボリュームや質の低下、それによる効果効率の悪化が懸念されており、1stパーティデータを活用したマーケティング支援の必要性が高まっています。
データ・ワンは、「毎日のお買い物から1 to 1でフィットする広告」の提供をミッションに、小売事業者の実店舗での購買データを活用し、メーカー様のデジタルマーケティング活動の高効率化を支援しています。
同社は、株式会社ファミリーマートや、ドン・キホーテを運営する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスと購買データ等を連携し、国内最大級の3,500万ID分のID-POS情報を活用して、“ID”単位でのターゲティング広告配信から商品購買までの効果検証を行っています。
「co-buy® Audience Plus」は、データ・ワンが保有する実店舗での購買データに「docomo Sense™」技術を活用することで、実購買実績のあるユーザーの属性・興味関心・行動を分析し、データ・ワンの保有するユーザーIDに加えて、dポイントクラブ会員から類似顧客を推計することが可能となります。
これにより、広告配信の精度・効果を維持しながら、潜在顧客から見込み顧客まで、幅広い層にリーチ可能となり、購買データのみの広告配信と比較しより多くの方へ広告配信することができます。
「docomo Sense™」は、dポイントクラブの約1億会員データを活用し、深く正確にユーザーを理解できるドコモ独自の顧客プロファイリングAIエンジンです。ドコモが保有する、高精度な位置情報や正確性の高い契約者情報、dポイントクラブ会員の属性情報、決済情報(d払い・dカード、iD)に加え、一部流通・小売企業(dポイント加盟店)のID-POSデータを活用し、ユーザーの行動パターンを分析・スコアリングを行い、特定のユーザーに近しい特徴量を持つユーザーを抽出し、類似顧客を推計することで、広告配信の効率化はもちろん、お客様一人ひとりに最適なサービス・情報を提供できます。なお、用いているデータはお客さまから事前に利用許諾をいただいております。また、個人を特定するものではありません。
事前に実施した「co-buy® Audience Plus」のテスト配信では、類似顧客の方の購買率は、一般のファミリーマート来店者層の購買率よりも高いことを確認できました。さらに、購買データとdポイントクラブ会員のデータを継続的に分析することで、顧客のオンライン及びオフラインでの生活導線を可視化し、広告主に最適な情報を提供すると共に、広告効果の最適化と顧客拡大を図ることも期待できます。
データ・ワンでは、今後もドコモや他のパートナー企業との連携を強化し、購買データをもとにした信頼性の高い広告配信をさらに進化させてまいります。