個人のビジョンがパフォーマンスを大きく左右する
富山県滑川市に拠点を置く株式会社プロジェクトデザインが、1030名の会社員を対象に実施した「個人のビジョンに関するアンケート調査」から、個人のビジョンが組織内でのパフォーマンスに与える影響についての重要な結果が報告されました。この調査は、個人と組織の関係を深めるための手助けとなる情報を提供しています。
調査の背景
最近の人事戦略では、人的資本経営や従業員エンゲージメント、ウェルビーイングなどが重要視されています。これらのテーマの共通点は、いかに個人が「その人らしさ」を表現しながら業務に貢献できるかという点にあります。これまで焦点が当たっていなかった個々の従業員に対する支援が求められている中、本調査を通じて「ビジョン」がどう影響するかを探ることが目的でした。
調査結果の概要
当調査では、調査対象者のうち34.6%が「個人のビジョン」を持っており、その中で55.8%が会社のビジョンと結びついていると感じています。また、個人のビジョンがある人の82.6%が高いパフォーマンスを示している一方、個人のビジョンがない人では19.0%に留まることが明らかになりました。この結果からも、個人のビジョンがパフォーマンス向上に寄与することが伺えます。
さらに、個人のビジョンが自己成長を促進する要因として「自己成長が促進される」「仕事に対するモチベーションが向上する」「達成感や幸福感を得られる」といった意見が多く挙げられています。これにより、社員がビジョンを持つことがいかに重要であるかが浮き彫りになりました。
会社の支援と業績
調査の結果、個人のビジョンがある人のうち、会社からの支援を受けている割合は実に46.1%であることが分かりました。ビジョンの実現に向けた支援を受けることで、業績の向上も見込まれます。このことから、企業が社員の個人のビジョンをサポートすることが、組織全体の利益にもつながる可能性があります。
1on1ミーティングの有効性
個人のビジョンを言語化し、実現へ導くための方策の一環として、1on1ミーティングも重要な役割を果たします。調査結果からは、個人のビジョンを持つ人々が1on1ミーティングに高い価値を見出していることがわかりました。特に、会社のビジョンと個人のビジョンがつながっていると感じている場合、その傾向が顕著に表れています。
このように、個人のビジョンを活用することで、社員は自己実現の道を歩みやすくなり、それが結果的に組織のパフォーマンス向上に結びつくことが期待されます。企業は、そのための支援体制を整えることが不可欠です。
オンラインセミナーの案内
株式会社プロジェクトデザインでは、今回の調査結果を基にしたオンラインセミナーを開催予定です。参加費は無料で、幅広い情報を得られる良い機会ですので、ぜひご参加ください。
まとめ
個人のビジョンがパフォーマンスに与える影響は計り知れません。本調査を通じて得たデータは、企業がどのように人材育成を進めるべきかを再考させるものです。個々のビジョンを尊重し、支援することで、より良い組織づくりが促進されるのではないでしょうか。