クラウド時代の情シス業務を効率化する「シスクル」
新たにサービスを開始したソフトウェア「シスクル」は、情シスの業務をスマートにするために設計されました。このツールは、入退社タスクやSaaSの権限管理業務を一元管理し、情シス担当者がコア業務に集中できる環境を提供します。この記事では、「シスクル」の特徴や、背景にある業務状況を詳しく見ていきます。
情シス業務の現状
最近の調査によると、情シスにおける業務の約75%は「ノンコア業務」です。その多くは、クラウド技術の進化やリモートワークの普及に伴う業務負担の増加から生じています。特に、入社関連のタスク管理や権限管理が複雑化しており、これが情シス担当者にとっての大きな悩みとされています。
例えば、入社時に必要なタスクリストを適切に構成するためには、各雇用形態や部署ごとに異なるニーズに応じた調整が必要です。これにより、無駄なリスト作成や確認作業が増え、業務が非効率になっているのが実情です。
シスクルが提供するソリューション
「シスクル」は、これらのインフラを整えるための機能を備えており、主に以下の3つのポイントで効果を発揮します。
1. 入退社タスクの一元管理
このツールにより、複雑な入退社関連のタスクを一元管理することが可能です。共通タスクのマスタ管理や、複数のタスクをグルーピングすることで、効率的な業務運営を実現します。また、雇用形態や部署に応じて、タスクを自動的に割り当てる機能も搭載されています。
2. 最新の社員名簿の作成
「シスクル」は、正規/非正規雇用にかかわらず、必要な社員情報を集中管理することができます。主要なIdPやSaaSとの自動連携を実現し、従業員情報を簡単に利活用できる環境を構築します。データが分散していたために発生していた手間を、大幅に削減することが期待されます。
3. ノーコードの自動連携
ノーコードで各SaaSとの権限設定を行うことができ、従業員データに基づいたグループを自動生成します。人事異動や組織変更の際にも、各システムに個別にログインする必要がなくなり、業務がスムーズに進むようになります。
シスクルの誕生の背景
「シスクル」の開発背景には、情シスにおけるノンコア業務のコストが約1.3兆円に達しているという驚くべき事実があります。このような状況を打破し、情シス担当者が本来の業務に専念できる環境を整えるべく、DXER株式会社はこのソフトウェアを簡単に使えるようにしました。
今回のサービス開始によって、情シス担当者が職務の本質に注力できる時間を確保し、あらゆる日本の企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進できる環境を整えることを目指します。
サービスの今後
「シスクル」は、常に進化を遂げることを目指し、ユーザーからのフィードバックを基に機能追加や改善を行っていきます。また、既に好評を得ている「シスクル シェアリング」(旧:シスクル)にもさらなる展開が期待されています。これにより、単独で悩む情シス担当者たちが専門家と共に業務を遂行できる環境が整いつつあります。
DXERが掲げる「ヒト・ドリブン」の理念のもと、企業のセキュリティと柔軟な働き方を両立させる施策がどのように進化するのか、今後が楽しみです。詳しい内容は公式サイト(
シスクル)をご覧ください。