StockXがダニエル・アーシャムと新たな提携を開始しアート教育の未来を支援

StockXとダニエル・アーシャムの新たな提携について

2021年7月、デトロイトを拠点とするオンラインマーケットプレイスStockXは、現代アートの第一人者であるダニエル・アーシャムとの複数年にわたるパートナーシップを発表しました。この提携は、アートの未来を支援するだけでなく、アーティストと消費者の関係を根本から変えることを目指しています。

StockXはアーシャムのエディション商品の公式なリセールプラットフォームとなり、ニューヨークの著名な芸術大学クーパー・ユニオンに『ダニエル・アーシャム x StockX次世代奨学金』を設立します。この奨学金は、アーシャムの出身校であるクーパー・ユニオンの学生を支援し、アート教育への重要な寄与となります。

パートナーシップの主なポイント

この提携は、次の3つの重点領域に分かれています。まず初めに、アート教育基金による次世代支援です。そして、新進作家を促進することと、消費者との直接取引（DtoC）を通じた公平な報酬モデルの創出。最後に、アーシャムが提供する二次流通市場の設立です。

アーシャム氏は、この提携について「アーティストが報酬から置き去りにされる二次流通市場の問題を解決したい」と述べ、「このパートナーシップを通じて、アートを学ぶ次世代への還元ができることに喜びを感じている」と語ります。

若手アーティストの支援

さらに、この提携の一環として、アーシャム氏は特別なプロダクトラインをキュレーションし、新進アーティストが直接グローバルな消費者にアプローチできる機会を提供します。この取り組みにより、アーティストはリリース作ごとに経済的なメリットを享受し、より公平な報酬の仕組みを確立することが可能になります。

また、StockXは、村上隆やKAWSなど、他の著名なアーティストのアートプリントも扱っており、その中でアーシャムの作品は特別な位置付けがなされています。

市場の透明性とアクセス

一つの重要なポイントは、ダニエル・アーシャムのエディションが株式市場のような透明性を持って販売されるという点です。これは、アートプリント市場における公正な取引を促進し、価格の透明性を促進します。これによって、一般消費者がアートにアクセスしやすくなり、アート市場の民主化が進みます。

StockXは、イノベーティブなテクノロジーとマーケティング戦略を駆使し、アートという新しい領域に進出しており、その成果は多くのクリエイターや消費者に恩恵をもたらすでしょう。これにより、アートとその市場は新たな一歩を踏み出すことが期待されています。