洗浄後の肌のキメを改善する新成分「保水コンプレックス」の開発

クラシエ株式会社のホームプロダクツカンパニーが、皮膚洗浄後の肌のキメを改善する画期的な成分「保水コンプレックス」を新たに開発しました。この成分は、従来の洗浄製剤としての洗顔やボディソープに含まれることにより、洗浄効果を損なうことなく、洗浄後の肌のハリや潤いを高めることに寄与します。

新たな技術の導入

これまで肌のキメを評価する方法としては、目視での評価や、レプリカを用いる手法が主流でしたが、新たに応用されたのが社会基盤工学分野で使われるＴＦＣアルゴリズムです。この手法によって、肌の微細な変化を捉えることが可能となり、皮膚洗浄後の肌状態を分単位で可視化できるようになりました。これにより、洗浄後の肌のキメの改善に有効な成分と組み合わせを見つけ出すための探索が進められたのです。

「保水コンプレックス」の成分

研究の結果、選ばれたのはポリエチレングリコール（ＰＥＧ-20）、ラフィノース、そしてジプロピレングリコール（ＤＰＧ）の3成分です。
これらの成分を組み合わせた「保水コンプレックス」は、洗浄後でも肌の保水力を保ち、肌のキメを整える効果が期待されています。これにより、肌が美しく見えるだけでなく、くすみの軽減にも貢献しています。

くすみ悩みの増加

最近の調査で、10代から60代の女性3,614名を対象にしたWEBアンケートの結果、年代が上がるにつれてくすみに対する悩みが増えていることが分かりました。特に「洗顔でくすみケア」が重要視されていることからも、肌のキメを整えることがくすみケアに必要だと認識されています。

洗顔の重要性

肌のキメが整っていると、健康的で美しい肌に見えますが、逆に乱れたキメは肌の暗さを強調してしまいます。そこで、クラシエは洗顔・クレンジング製品の開発を進める中で、肌のキメを改善する成分を探求しました。このアプローチによって、洗浄後も肌が潤いを保てる製品の射程が広がります。

洗浄後のキメの評価

新たに導入されたＴＦＣアルゴリズムにより、肌の微細なキメの深さを評価することが可能になりました。これは、従来の技術では見逃されがちだった部分を正確に捉えることができます。具体的には、洗浄前後でキメの変化を明確に把握でき、より効果的なスキンケアが期待されるのです。

まとめ

「保水コンプレックス」の開発によって、実際に洗浄剤が肌のキメを改善することができるという新たな視点が生まれました。クラシエは2025年秋を目指して、この革新的な成分を採用した製品の発売を予定しており、多くの女性たちの日々のスキンケアに新たな選択肢を提供することでしょう。

洗浄後の肌を美しく保つための一助として、この技術がどのように進化していくのか期待が高まります。