持続可能な観光地を目指すグリーン・デスティネーションズ・ジャパンの設立と取り組み

グリーン・デスティネーションズ・ジャパン設立の背景

日本における観光業界は、新たな時代を迎えつつあります。持続可能性が求められる中、一般社団法人サステナビリティ・コーディネーター協会が新たに設立した「グリーン・デスティネーションズ・ジャパン」は、国際的な観光地の認証を手掛ける団体として、日本の観光地の持続可能な発展をサポートする役割を担っています。オランダに本部を置く「グリーン・デスティネーションズ」（GD）が掲げるスタンダードを基に、日本各地の観光地が持続可能な観光地を目指すための支援を行います。

参加のメリットとプログラムの提供

グリーン・デスティネーションズ・ジャパンは、日本の観光地がGDの国際認証を取得する際の窓口として機能し、適切な情報提供と支援を行います。また、2024年度の「Green Destinations Top 100 ストーリーズ」の募集が始まりました。このプログラムに参加することで、観光地の持続可能性向上に寄与基準項目に基づく審査に挑戦します。初参加の地域は15項目、2回目の地域は30項目の「サステナビリティチェック」を経て、その結果を元に一次審査が行われます。

その後、二次審査では実際の取り組みとしての「グッドプラクティスストーリー」を提出し、優秀な地域が最終的にTOP100に選出されます。これにより、選ばれた地域は国際的に認められることとなり、観光客からの評価も一層高まることでしょう。

募集要項や参加方法について

2024年の「Green Destinations Top 100 ストーリーズ」への申し込みは、公式ウェブサイトから行うことができます。参加費用は700ユーロ（約11万円）で、締切は2024年3月18日です。また、プログラム参加にあたっての日本語による研修プログラムも提供されています。オンラインでの研修や、オーダーメイド型の伴走支援プログラムを通じて、観光地の皆さんが持続可能な取り組みを深化させるための手助けを行います。

今後のスケジュールと展望

2024年のスケジュールでは、サステナビリティチェックの締切が4月1日、グッドプラクティスストーリーの締切は6月3日です。TOP 100に選ばれる地域は、GDの年次総会で発表される予定です。さらに来年度には、日本で「グリーン・デスティネーションズ・ジャパンデイズ」を開催し、選出された地域の紹介や、アワード受賞の発表が行われます。これを通じて、日本の観光地は国際基準に則った持続可能な観光地としての地位を確立していくでしょう。

まとめ

「グリーン・デスティネーションズ・ジャパン」の設立は、日本の観光地に対し、持続可能な発展を促す新たな機会を提供します。観光業界の進化に向けて、地域の皆さんと協力しながら、日本の魅力を世界に発信していくことが期待されています。持続可能な観光を実現するための一歩を踏み出すチャンスです。ぜひ、この機会を逃さず、自らの地域の魅力を最大限に引き出し、持続可能な観光地の仲間入りを目指していただきたいと思います。