フラワーとグリーンの新展開
オンラインストア「HitoHana(ひとはな)」を運営する株式会社Beer and Techが、三菱地所が運営するCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)『BRICKS FUND TOKYO』からの資本参加を受けることが決定しました。この提携により、Beer and Techはオフライン領域での事業拡大を図ります。
Beer and Techの歩み
Beer and Techは、「ビジネスとテクノロジーの力で、古い産業の未来をつくる」というビジョンのもと、2016年に「HitoHana(ひとはな)」を立ち上げました。このオンラインストアは、IT業界で培ったスキルをもとに花き業界に革新をもたらし、商品の企画から販売、発送までの一貫した体制を構築してきました。その結果、同社は花き業界におけるECのリーダーとして成長を続けてきています。
CVCの役割と意義
『BRICKS FUND TOKYO』は、中長期的な社会インパクトを目指して、社会課題の解決や新たな産業構造の形成に挑むスタートアップへの投資及び支援を行っています。三菱地所はスタートアップとのオープンイノベーションを通じ、新たな価値の共創を進めており、Beer and Techもこの理念に賛同しました。
オフライン事業の強化
この資本提携により、Beer and Techは三菱地所グループの不動産開発や運営の専門知識をフル活用し、オフィスやホテル、マンション、商業施設などの緑化や造園事業においても一層の挑戦を行うことになります。これにより、同社の事業の幅をさらに広げることが期待されています。
産業課題と新たな挑戦
花き産業は労働集約型であり、現代の課題として生産年齢人口の減少が挙げられます。このため、効率的なビジネスプロセスの再構築が急務です。HitoHanaは、オンラインにおいてこの課題に取り組んできましたが、今後はオフラインでもビジネスの革新を進め、生産、制作、施工、販売といったプロセスを再構築することを目指しています。
業界変革への期待
Beer and Techの代表、森田憲久氏は、「花や植物は人々に幸せを提供するための重要な要素です。その価値を広めるため、我々はこれからも新たな価値を創造し続けます。」と語っています。また、同社は新たな人材も募集しており、今後の成長に向けて活動を強化しているとのことです。
この資本提携を通じて、花き業界の未来はますます明るいものとなることでしょう。これからのBeer and Techの展開に、ますます期待が高まります。