外国人留学生のための新しい道
2024年、日本には史上最多の336,000人を超える外国人留学生が在籍すると予測されています。その中で、マネジメントイノベーションテクノロジー専門学校と株式会社ガジリオンが手を組み、外国人留学生の就職支援に関する包括連携協定を締結しました。この協定は、留学生に対して職業の機会を広げ、求められるスキルの向上を図ることを目的としています。
協定締結の背景
外国人留学生が直面する就職活動の課題は、特に日本語による情報収集の難しさや、業界及び企業の把握が不十分であることから多岐にわたります。マネジメントイノベーションテクノロジー専門学校は、数多くの外国人留学生を受け入れており、これらの課題を解消するために、今後の協力を強化していく方針です。
協定の狙い
日本の就職活動は独特のフローを持っているため、多くの学生がその流れに乗り遅れる一因ともなっています。特に外国人留学生は、「ジョブ型」雇用の理解が進んでいるため、自身のキャリアプランが明確である一方、日本の「メンバーシップ型」雇用の文化に馴染むことが難しいことも現状です。この協定は、こうしたギャップを埋めるために、留学生と企業との接点を積極的に作り上げます。
本協定を通じて、従来の就職プロセスでは得られにくいコミュニケーションを促進し、日本企業の雇用文化の理解を深めるとともに、外国人留学生が求めるキャリアのニーズを把握することが目指されています。
重視される連携項目
この協定では、以下のような具体的な連携項目が設定されています:
1. キャリア教育の推進
2. 地域での仕事理解と地域定着の促進
3. 雇用機会の創出と採用デジタルトランスフォーメーションの推進
4. 地域における共創の促進
5. 人材育成や学術研究の振興
6. その他、産学連携の発展へ寄与する事項
専門学校・企業の概要
マネジメントイノベーションテクノロジー専門学校
創立100周年を迎えたこの専門学校は、一人ひとりに寄り添った教育体制を整えています。IT・情報分野やビジネス・マネジメント分野に特化し、資格取得を支援するシステムが整備されています。
株式会社ガジリオン
2023年に設立されたこの若い会社は、教育振興のために収益の一部を寄付するチャリティサービス「ABC」を展開しています。企業と学生の間でカジュアルな対話の機会を作ることで、双方の期待を尊重し、採用の納得度を高めることに力を注いでいます。ガジリオンは「ゼブラ企業」として、社会的な問題解決と利益の両立を追求していくことを掲げています。
この新たな動きは、今後の外国人留学生招聘やその就職支援に新しい風を吹き込む結果をもたらすことでしょう。日本の労働市場における多様性を一層促進することが期待されています。