森トラスト・ホテルが挑むプラスチック削減の新たな一歩とは
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社が、宿泊施設でのプラスチック使用量を減少させるための取り組みを進めている。具体的には、2023年9月から2024年8月までの期間に、運営する18のホテルで合計16.4トンのプラスチック削減を達成した。この取り組みは、2023年1月から始まり、特にアメニティにおけるプラスチックの削減に注力。宿泊者が必要とするアイテムをフロントで提供する新しいスタイルを導入したことで、持続可能な環境づくりに貢献している。
プラスチック削減の具体的な施策
2023年1月以降、森トラスト・ホテルズではアメニティとしての歯ブラシやヘアブラシを客室ではなく、フロントで必要な分だけ提供する仕組みを導入。これにより、宿泊者が実際に必要とする品だけを受け取ることができ、無駄なプラスチック使用を削減することが可能となった。また、2024年9月にはさらに一歩踏み込んだ取り組みとして、一部施設における無料アメニティスペースの廃止を検討している。
日本各地で環境問題が深刻化する中、同社は木製や竹製のアメニティ製品を販売し、プラスチック使用の削減を目指している。具体的には、プラスチックを使用しない歯ブラシやヘアブラシが供給されており、カミソリやシャワーキャップも減プラスチック製の製品が導入されている。この取り組みは、宿泊者のあいだでも好評を得ており、アンケートによると、宿泊施設におけるプラスチック削減を「積極的に取り組むべきだ」と感じている人が64.7%に達している。
環境保護への意識変化
調査データによると、宿泊者の86.6%が自分のアメニティを持参した経験があり、環境意識が高まっていることが分かる。また62.3%の人々が、プラスチック削減に取り組む宿泊施設を評価する意向を表明している。このような背景から、森トラスト・ホテルズは今後もさらに多くのプラスチックの使用量を削減する目標を掲げており、2024年度は15トンの削減を見込んでいる。
環境意識を高める取り組み
同社は脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、再生エネルギーの導入にも力を入れている。2023年からは「東京マリオットホテル」や「ウェスティンホテル仙台」で、この取り組みをスタートさせた。また地域の環境保全にも貢献しており、「南紀白浜マリオットホテル」では、世界遺産である熊野古道の修復作業を行うなど、地域資源の保護活動も推進している。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツは、持続可能な未来を実現するために、宿泊施設でのプラスチック削減を通じて多くの取り組みを行い続ける。これにより、地球環境を守り、宿泊者にとってより心地よい空間を提供していく姿勢を貫いている。
公式サイトには今後のサステナビリティ活動についての情報が掲載されており、興味のある人はぜひ訪れてみてほしい。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツのサステナビリティ活動について