人的資本の真髄を直に学べる『HR Japan Summit 2024』の概要

人的資本の本質を探る

2024年12月11日から12日にかけて、東京のホテル椿山荘で『HR Japan Summit 2024』が開催されます。本イベントは人事業界の専門家が一堂に会し、最新情報や知識を共有する貴重な機会です。このサミットでは、人的資本に関する理論や実践事例が数多く紹介される予定です。特に注目されるのは、一橋ビジネススクールの小野浩教授と三井住友トラストグループの矢島美代執行役員の講演です。

人的資本理論の重要性

近年、日本のビジネス界でも「人的資本」という概念が急速に注目されていますが、その本質についての理解はまだ不十分な部分もあります。このサミットでは、小野教授が人的資本の理論を経済学的な視点で解説します。彼の講演では、労働市場の仕組みや人的資本の陳腐化、賃金制度との関連を深く掘り下げ、参加者が実践に活かせる知識を得られるように構成されています。

経済成長と人的資本

小野教授によるミクロ・マクロの視点からの分析により、人的資本が日本型人事制度、経済成長、持続的な賃上げにどのように寄与するかが示されるでしょう。参加者は経済学的な理論が実際のビジネスにどのように役立つか理解できる良い機会となります。

三井住友トラストグループの事例

次に、矢島美代氏が登壇し、Well-beingを中心とした人的資本経営の具体的な実践事例について語ります。コロナ禍を経た今、従業員の働き方への期待は大きく変化しました。経営陣は、社員の心身の健康を保ちながら、新たな価値を創造するという使命を担っています。矢島氏は、従業員と顧客の幸せを共に生み出す好循環を目指した取り組みを紹介します。

特に注目すべきは、同社が2020年に策定した「信託の力を通じて価値を創造し、未来を照らす」というパーパスに基づくWell-being施策です。これにより、社員の幸福度向上を図り、企業全体の成長に貢献する仕組みを構築しています。